アユタヤ旧市街の島の外、南東部に位置する「アユタヤスタジアム」の中には、「ワットポープアック」や「ワットマクラム」、「ワットキアン」といった遺跡がありますが、スタジアムの東側の奥にも、もう一つ小さな遺跡があります。
厳密にはスタジアムの敷地の外になりますが、外部からは行くことができず、スタジアム内部の壁を一部取り壊すことで、遺跡の敷地内に入ることができるような場所にあります。
今回は、外からでは絶対に分からない場所にある「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」をご紹介します。
「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」とは?
アユタヤ旧市街の島の外、南東部に位置する「アユタヤスタジアム」の東側の奥にある小さな仏教寺院遺跡で、アユタヤスタジアムに残る他の遺跡同様、王朝滅亡後は放棄されたままになっていましたが、1950~1960年代に行われた水田開拓のために、人の手によって殆どが破壊されてしまったという経緯を持ちます。
現存する建築物は、幅7.6m×長さ10mの礼拝堂の基礎と壁の一部が残るだけで、残念ながらメインチェーディー(仏塔)や外壁などの痕跡は残っていません。
他の遺跡同様、正確な建立時期や理由などは分かっていませんが、遺跡の発掘調査からアユタヤ王朝中期に建立されたと考えられています。
タイの政府機関であるファインアート部門により、修復されていますが、スタジアムの奥に位置することもあり、筆者が訪れた際にも植生で埋め尽くされており、その全体像を見ることはできませんでした。
「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」の見どころは?
礼拝堂跡
「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」で、唯一現存する建築物が礼拝堂跡となりますが、訪れる方も少ないためか、植生に覆われており、その全体像を見ることはできません。
内部には破壊された仏像などもなく、祭壇と思われる部分が確認できるだけとなっています。
残念ながら周辺には、ゴミなども散乱しており、綺麗に維持されているという感じがしないのは、非常に残念でした。
「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」の雰囲気は?
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「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」への行き方
「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」は、アユタヤ旧市街の島の外、南東部に位置する「アユタヤスタジアム」の敷地内に入口があり、Googleマップに記載されている住宅街からの道順では行くことができませんので注意が必要です。
レンタルサイクルでも行くことはできますが、交通量の多い幹線道路などを通りますので、トゥクトゥクを利用されることをおすすめします。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用すれば片道100バーツで行くことができますが、周辺には「ワットヤイチャイモンコン」や「ワットパナンチューン」、「日本人町跡」などの観光名所も多いため、3時間600バーツで貸切った方がお得に回ることができます。
名称 | ワットマハータライ |
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名称(英) | Wat Maha Thalai |
名称(タイ語) | วัดมหาทลาย |
営業時間 | 08:00~17:00 |
拝観料 | なし |
住所 | Phai Ling, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、南東部に位置する「アユタヤスタジアム」の中にある「ワットマハータライ(วัดมหาทลาย・Wat Maha Thalai )」をご紹介しました。
アユタヤスタジアムの中でも、建物の陰に隠れている奥まった場所にあるため、殆どの方が、ここに遺跡があることも知らないような仏教寺院遺跡です。アユタヤ南東部を観光される際には、少しだけ足を延ばしてみて下さい。
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