アユタヤ観光で外す事ができないお寺が「ワットヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)」です。
厳密には遺跡ではなく、現在も多くのお坊さんが出家されているお寺で、常に多くの観光客や信心深いタイ人の方が訪れており、近隣の方は、愛称を込めて「ワット ヤイ(Wat Yai)」と呼びます。
筆者もよく訪れる「ワットヤイチャイモンコン」をご紹介します。
ワットヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)とは?
アユタヤ王朝を創設した「ウートーン王(ラーマーティボーディー1世)」によって建立された寺院で、アユタヤの中で最も古くからある仏教寺院です。
「ワット ヤイ・チャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)」の中心には高さ72mのアユタヤでも最大級のチェーディー(仏塔)があり、アユタヤ王朝21代目のナレースワン王(サンペット2世)が、ビルマ(現在のミャンマー)との戦いに勝利したことを記念して建立したといわれています。
常に多くの観光客が訪れ、仏教に関する祭日にはアユタヤだけでなく、近隣の県からも参拝者が訪れる有名な寺院です。
ワット ヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)の見どころ
ワットヤイには、多くの見どころがありますのでご紹介します。
1:高さ72mのチェーディー(仏塔)
ワットヤイのシンボルにもなっているチェーディー(仏塔)は、上まで登れるようになっており、現在は階段が綺麗に補修されていますので、急な勾配に気を付ければ難なく登れます。
内部には中心の井戸?を取り囲むように、仏像が配置されており、観光客の少ない時には厳かな雰囲気が漂います。
中心の井戸の底にバケツがあり、コインを投げて入れば運が付くといった意味でのお賽銭箱になっています。
チェーディー(仏塔)の上部に、大きなオレンジ色の袈裟が設置されていることがあり、これも見どころの一つです。
2:白い涅槃像
寺院の正面入口を入って、左へ曲がると「白い涅槃像」があります。約30mほどと大きくオレンジ色の袈裟を纏っていますので、仏像の白と袈裟のオレンジのコントラストが綺麗です。
この涅槃像の足に1バーツコインを押し付け落ちなかったら、願い事が叶うといわれています。
3:本堂
ワットヤイ本堂には、本堂の前でお線香や蓮の花をお供えする仏像と、本堂の中に安置されている仏像の2つが安置されています。
参拝者は、本堂前で仏像にお線香と蓮の花を供え、お祈りをしてから、本堂内の仏像にお祈りをするといった流れになります。
以前は、本堂前に多くの仏像があったのですが、残念ながら今は無くなっています。
4:数多く並んだ仏像と白い仏陀像
チェーディー(仏塔)の周囲を歩いて周ることができるようになっており、多くの美しい仏像を見ることができます。また裏側に回らなければ気が付かないのですが、白い仏陀の像があり、これも隠れた見どころとなっています。余りガイドブックには載っていない気がします。
5:チェーディー(仏塔)からの眺め
チェーディーの上へ階段で登れることは、先にご紹介しましたが、階段が途中から分岐しており、この分岐からチェーディー(仏塔)の上部周囲を歩くことができます。高さがあり、周辺を見渡すことができますので、おすすめです。
6:裏の駐車場周辺(超ローカル情報)
これは流石に観光で訪れるだけでは見る事がないと思いますが、ワットヤイの裏側には参拝者用の大きな駐車場があり、奥にはタンブン(徳を積む)で寄贈された大きな鳥の像が、グルっと並んでおり圧巻です。
またワットヤイを囲むようにあるお堀には、これもタンブン(徳を積む)で寄贈された「亀」を放し飼いしており、10バーツでバナナを買って餌やりすることができます。
ワット ヤイチャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)に行くには?
ワットヤイへの行き方ですが、バンコク方面から車で来る場合であれば、幹線道路である32号線からアユタヤ方面へ入り、暫く直進し2つ目の信号を左折して約1kmほど走ると交差点に出ますので、これを左折し300mほどで到着します。
グーグルマップで「ワット ヤイ・チャイモンコン(Wat Yai Chai Monkol)」を検索することをおすすめします。
名称 | ワット ヤイチャイモンコン |
---|---|
名称(英) | Wat Yai Chai Mongkol |
時間 | 8:00〜17:00 |
料金 | 20B |
住所 | Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya |
その他、豆知識
1:タンブン(徳を積む)
先にご紹介したワットヤイの見どころで、チェーディー(仏塔)の上部と、白い涅槃像にオレンジ色の袈裟が掛けられているとご紹介しましたが、これタンブン(徳を積む)で誰でも設置することができるんです。
実際に筆者も何度か、オレンジ色の袈裟をタンブンしたことがあります。
チェーディー(仏塔)へのタンブンは、妻の妊娠中、子供を無事に出産できるように、白い涅槃像には子供が無事に産まれたことへのお礼にとの意味を込めました。妻に聞くと、タンブンの理由は何でも良いらしいです。
また世俗的な話しで恐縮ですが、チェーディー(仏塔)の場合2,500バーツ、白い涅槃像の場合500バーツを、白い涅槃像の近くにいらっしゃる「尼さん」にいって支払いをすると、その場でオレンジ色の袈裟をお盆に載せて渡され、係の方が対応してくれますが、可能ならタイ人の知り合いの方と一緒の方がスムーズかも知れません。
もしチェーディーにタンブンをしたい時には、「ヤーク ジャ ホンパァ チェーディー(チェーディーにタンブンをしたい)」
もし白い涅槃像にタンブンをしたい時には、「ヤーク ジャ ホンパァ パノン(ブッダにタンブンをしたい)」
意味としては、「チェーディーやパノン(涅槃像)に服(パァ)をあげたい」となりますが、どうしても通じない時には、オレンジの袈裟とチェーディーか白い涅槃像を指差したら、恐らく分かってもらえると思います。
2:本堂内のゾウの置物
写真は違うお寺のゾウの置物
タイ人の方は知っていると思いますが、本堂の中に「小さなゾウの置物」が置いてあり、これを利き腕とは逆の手の小指だけで持ち上げることが出来たら願いが叶うという、おまじないがあります。
この置物、金属製なので思った以上に重量があり、持ち上がらないことがありますので、絶対に無理をしないようにして下さい。
3:小さなお堂(タンポー シティチャイ)
白い涅槃像を見てから、ワットヤイの本堂に向かう途中にある「小さなお堂(タンポー シティチャイ)」には、多くの人形やぬいぐるみなどが安置されています。このお堂は、日本でいうお稲荷さん「神様」を祀っていて、本堂の仏像と共にお祈りをする方も多く、筆者もワットヤイに行った時には「子供が無事であるように」と毎回、お参りをしています。
まとめ
ワットヤイは、大手旅行会社のツアーなどにも組込まれており、アユタヤへの観光旅行であれば必ず訪れる場所でもあります。残念なことにツアーで設定された時間では、周り切れないほどの魅力を備えた寺院だと思いますので、是非、ツアーではなく、のんびりと個人旅行で訪れてみては如何でしょうか。
直ぐ目の前には、ローカルグルメ情報でご紹介した「Khao khamoo Chula(カオカムージュッラー)」もありますので、立ち寄ることも出来ます。
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