「ワットチャムポン」は、アユタヤ旧市街の島の外、南側に位置する仏教寺院遺跡で、先日ご紹介した「ワットプラノン」の直ぐ横にあり、参拝者が訪れる雰囲気の無い、廃棄された寺院として案内板には表記されています。
敷地内には、多く樹木が植樹されており、今後、公園として整備されるのではないかと思います。
今回は「ワットチャムポン」をご紹介します。
「ワットチャムポン(Wat Chum Phon)」とは?
遺跡群が数多く残るアユタヤ旧市街の島の外にあり、観光名所の一つである「ワットヤイチャイモンコン」の裏側に広がる田園地帯に、ひっそりと佇む仏教寺院遺跡です。
他の小さな遺跡同様、建立された正確な時期や理由などの資料が失われており、詳しいことは分かっていないですが、遺跡の学術調査によって、アユタヤ王朝中期から後期に掛けて建立されたことまでは分かっているようです。
寺院の敷地内には礼拝堂をはじめ、チェーディー(仏塔)や修道院跡など、比較的大きな遺跡が残っていて、さらに敷地全体が石壁でぐるりと囲まれているなど、比較的大きな寺院だったことが分かります。
「ワットチャムポン(Wat Chum Phon)」の見どころは?
チェーディー(仏塔)の基礎部分
四角形の基礎の上に、八角形のチェーディー(仏塔)の基礎部分が残った状態となっており、頂上部分がありません。恐らく釣り鐘型のスリランカ様式の頂上部分があったと推測されています。
チェーディー(仏塔)の完成前に寺院が放棄されたのか、ビルマ(現在のミャンマー)からの軍事侵攻によって破壊されたのか、今となっては真相は分かりません。
ただ基礎部分のみが綺麗に残っているのも、筆者が知る限り、この「ワットチャムポン」だけだと思います。
礼拝堂跡
寺院の西側奥には礼拝堂の基礎部分のみが残っており、残念ながらアユタヤ王朝時代の仏像などは安置されていませんでした。周辺を見て廻りましたが、チェーディー(仏塔)の頂上部分の一部が散乱しているだけとなっています。
聖域
案内板には「Sanctuary」と書かれており、この表記は他の遺跡では見たことがありません。「聖域」と書かれると、流石の筆者でも遺跡跡に入り難く、外から眺めるだけでした。
ここにはタンブンで寄贈されたと思われる金色の仏像と「ワットシカーサムッド」にも祀ってあった精霊(仙人)の像が祀ってあります。
「ワットチャムポン(Wat Chum Phon)」の雰囲気は?
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「ワットチャムポン(Wat Chum Phon)」に行くには?
「ワットチャムポン(Wat Chum Phon)」は、先にご紹介した「ワットプラノン」の直ぐ横にありますので、トゥクトゥクをチャーターして「ワットヤイチャイモンコン」や「ワットパナンチューン」なども一緒に見て廻ると便利です。
「ワットプラノン」から草地を歩いて行くことになりますので、長袖、長ズボンで行かれることをおすすめします。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば、直ぐ近くの「ワットヤイチャイモンコン」まで、片道100バーツで行くことができますので、運転手の方に場所を伝えておくと同じ料金で行ってくれると思います。
その他、豆知識
日焼け対策
引用:Pixabay
タイで遺跡回りをする際の必須次項として「日焼け対策」が挙げられます。筆者もできるだけ日中を避けて、遺跡回りをするのですがTシャツだけで回った時には、日焼け止めのクリームを塗っていても真っ赤に日焼けをしてしまいます。
十数分の短時間の滞在であれば、日焼け止めクリームでも大丈夫なのですが、炎天下にいると、どうしても汗をかいてしまい効果が半減してしまいます。
そこで有効なのが「日傘」です。タイの日傘は、直射日光や雨を遮るように工夫されていますので、雨の日も使える兼用タイプとなっていますので、是非、使ってみて下さい。
まとめ
アユタヤ王朝中期から後期に建立され、破棄された仏教寺院遺跡「ワットチャムポン」をご紹介しました。観光地である「ワットヤイチャイモンコン」の裏手に広がる田園地帯の中にあり、タイ人の方も殆ど、訪れることのない超穴場スポットです。
隣の「ワットプラノン」へ参拝された時に、少しだけ足を延ばしてみては如何でしょうか。
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