ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)/ 有名観光地ワットヤイチャイモンコンの広大な敷地の一部にありながら、その存在は地元の方しか知らない小さな仏教寺院遺跡


   
タイの世界遺産の街、アユタヤへの観光ツアーで必ず寄るのが旧市街の島の外、南東部にある「ワットヤイチャイモンコン」ですが、現在も多くのお坊さんが修行をされている現存寺院でもあります。
    
外国人の方やタイ人の方も毎日のように観光に訪れている場所ですが、現在の広い敷地の中に、アユタヤ王朝時代に作られた別の仏教寺院遺跡があることは、殆どの方が知らないと思います。
   
今回は、アユタヤ南東部にある「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」をご紹介します。
  
  

「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」とは?

    

      
アユタヤ旧市街の島の外、南東部にある観光名所である「ワットヤイチャイモンコン」の広大な敷地の奥の奥にあり、観光客の方はまず、その存在を知らない仏教寺院遺跡です。
礼拝堂や破壊された仏像などはなく、大きなスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)だけが残っているだけの小さな仏教寺院です。
 
資料が失われているため、他の遺跡同様、建立された正確な時期や理由などは分かっていませんが、唯一、現存するメインチェーディー(仏塔)の建築的特徴からアユタヤ王朝初期から中期にかけて建立されたと考えられています。
 
「ワットヤイチャイモンコン」は、アユタヤ王朝を創始した「ウートン王」の時代に瞑想を行う僧侶のために作られ、アユタヤ王朝第21代「ナレースワン王」の時代に、戦勝記念として改修されたことで現在の形になったといわれており、同じ敷地内にある「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」も王朝初期に建立されたと考えて問題ないと思います。
   
    

「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」の見どころは?

「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」は大きなスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)だけが残っており、これが唯一の見どころとなります。
 

1:メインチェーディー(仏塔)

   

   

    
スリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)で、修復されていることもありますが、少しずんぐりとした胴体部分が大きめの形状をしています。
  

   

    
八角形の大きな基礎が立ち上がり、その上に釣り鐘型の本体がのる形状となっていて、頂上部分の輪っかも最上部は欠損していますが、その殆どが現存していて美しい姿を見せてくれます。
   

2:人形などのお供え

   

   

   

     
メインチェーディー(仏塔)東側の基礎の上だけに、おびただしい数の人形や闘鶏の置物などがタンブンで寄贈されて並んでいます。
     
     

「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」の雰囲気は?

 

  
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「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」への行き方

   

     
「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」はアユタヤ旧市街の島の外、南東部の観光名所である「ワットヤイチャイモンコン」の敷地の最も奥にありますので、国鉄アユタヤ駅からであればレンタルサイクルやトゥクトゥクを利用して行くことができます。
 

1:トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から「ワットヤイチャイモンコン」までは片道100バーツで行くことができますが、正面入り口からだと遠回りになりますので、観光ツアー向けの正面駐車場ではなく、裏側にある参拝客用の大きな駐車場に行くことをおすすめします。
 
南東部には「ワットヤイチャイモンコン」をはじめ、「ワットパナンチューン」や「日本人町跡」などの観光名所も数多くありますので3時間600バーツほどで貸切って回った方がお得です。
 

2:レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅周辺で1日50バーツ程度でレンタルバイクを借りたら、まずは「クルンシーリバーホテル」のある南方面へ向かいます。
   
「クルンシーリバーホテル」正面にある鉄道の踏切を渡り、すぐ右折して高架下を通ってから左折して東側へ向かいます。こちらを通った方が後々、「ワットヤイチャイモンコン」方面へ曲がる際に、交通量の多い場所を通らずに済みますのでおすすめです。

高架をくぐり、左折してから約800mほど直進すると「チェディーワットサームプルーム」の交差点になりますので、これを右折して南側へ進みます。この交差点から、約800mほど直進すると「ワットヤイチャイモンコン」の正面入口となりますが、お濠の回りを回って裏側にある大きな駐車場へ向かいます。
 
裏側の駐車場へ入ったら、敷地内に整備された道を約700mほど道なりに直進すると右側の綺麗に整備された樹々の中に「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」があり、到着です。
 
   

  
   

名称 ワットボーットデーン
名称(英) Wat Bot Daeng
名称(タイ語) วัดโบสุ์แดง
営業時間 08:00~17:00
拝観料 なし
住所 Khlong Suan Phlu, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

    
  

まとめ

   

      
アユタヤの観光名所である「ワットヤイチャイモンコン」の敷地の奥にある小さな仏教寺院遺跡「ワットボーットデーン(วัดโบสุ์แดง・Wat Bot Daeng)」をご紹介しました。
 
「ワットヤイチャイモンコン」の裏にある敷地の中には、これ以外にも小さなチェーディー(仏塔)や礼拝堂などがありますが、これは「ワットヤイ」の一部と考えられています。また直ぐ近くには、ローカルグルメ情報でご紹介した「Khao khamoo Chula(カオカムージュッラー)」などもありますので、アユタヤ南東部に観光に訪れた際には、少しだけ足を延ばしてみては如何でしょうか。
 
 
   
   



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