アユタヤ旧市街の島の外、北東部に位置する「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」は、現在もお坊さんが修行をされている現存寺院ですが、アユタヤ王朝年代記にも記載されており、古くから続く寺院でもあります。
寺院敷地内には、礼拝堂と小さなメインチェーディー(仏塔)が残るだけですが、敬虔なタイ人の方が多く参拝されているようです。
今回は「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」をご紹介します。
「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」
アユタヤ旧市街の島の外、北東部の奥に位置し、アユタヤ王朝年代記にも記載されている由緒ある現存仏教寺院で、現在もお坊さんが修行をされています。
古い礼拝堂とアユタヤ王朝後期にみられる多角形型のメインチェーディー(仏塔)が残るだけの小さな寺院ですが、1767年のアユタヤ王朝滅亡後も途切れることなく続いている寺院でもあります。
他の遺跡同様、建立された詳しい時期や理由などは分かっていませんが、現存する建築物の特徴からアユタヤ王朝後期に建立されたと考えられています。
アユタヤ王朝年代記には、その名称が2度登場しますので、簡単にご紹介しておきます。
1:1750年、アユタヤ王朝第34代目「ボーロマコート王」が、カンボジアからの侵攻に対し、「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」に10,000人の軍隊を配置して、その攻撃に備えたと記載されています。
2:1767年、アユタヤ王朝滅亡の年、ビルマ(現在のミャンマー)からの軍事侵攻が激しさを増す前に、中国人華僑2,000が「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」の近隣に防護柵を設置して備えを行ったという記述が残っています。
「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」の見どころは?
1:礼拝堂
アユタヤ王朝後期にみられる建築的特徴を備えているといわれており、かなり古い礼拝堂だということは天井を見ると分かります。
礼拝堂の正面は東側を向いており、入口の梁にはタイル装飾を施していますが、通常、ガルーダの背中にビシュヌ神が乗っている構図のものが一般的なのですが、この「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」の場合、3つの頭を持つゾウの背中にビシュヌ神が乗っている珍しい構図となっています。
2:仏像
礼拝堂の中には数多くの仏像が安置されており、少し厳つい感じのする表情をされたご本尊が祀られています。
筆者が訪れた際、数人のタイ人の方がタンブンをしていたので、後から妻に聞くと「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」は交通安全のご利益があるといわれているらしく、モタサイや車を購入した時にはお坊さんにお祈りをしてもらう方が多いらしいです。
3:多角形型のメインチェーディー(仏塔)
礼拝堂の西側には、お墓が数多くありますが、その中にアユタヤ王朝後期の遺跡に見られる多角形型のメインチェーディー(仏塔)があり、以前、ご紹介した「ワット サームウィハーン」にある多角形型のサブチェーディー(仏塔)と、同じテラスを持つ形状をしており、アユタヤ王朝時代に作られたことが分かります。
ただ部分的に盗掘された跡が残っており、美しいメインチェーディー(仏塔)なのに非常に残念で仕方ありません。
保存状態は良くありませんが、メインチェーディー(仏塔)全体に漆喰のレリーフが現存しており、場所柄、お墓の中なので余り、気持ちの良い場所ではありませんが、これだけでも見に行く価値は十分にあると思います。
「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」の雰囲気は?
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「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」への行き方
アユタヤ旧市街の島の外、南東部に位置するため、交通の便が悪くレンタルサイクルでも無理をすれば行くことはできますが、民家も少ない幹線道沿いにあるため、トゥクトゥクを利用することを強くおすすめします。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができますが、帰りの足が無くなることと、周辺には「ワットサームウィハーン」をはじめ、筆者イチオシの現存寺院「ワットメーナーンプルーン」などがありますので、3時間600バーツで貸切って回った方がお得です。
名称 | ワットチェーディーデーン |
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名称(英) | Wat Chedi Daeng |
名称(タイ語) | วัดเจดีย์แดง |
営業時間 | 08:00~17:00 |
拝観料 | なし |
住所 | 11 ถนน อู่ทอง Tambon Suan Plik, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
その他・豆知識
「パッガパオムーサップ(ガパオライス)のご家庭での作り方」
以前、妻が夕食で「パッガパオムーサップ(ガパオライス・豚ひき肉のガパオ炒め)」を作ってくれていたのですが、一口食べただけで耳の鼓膜が痛くなるほど辛く、日本人の筆者には厳し過ぎる味で敬遠していたのですが、最近、手軽に作れるパウダーがあるらしく、これが何気に美味しく、最近の我が家の流行りになっています。
見ていると本当に簡単にできますので、簡単に動画を作ってみました。
ご家庭で「パッガパオムーサップ(ガパオライス)」を作るときの参考にどうぞ!
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北東部に位置する「ワットチェーディーデーン(วัดเจดีย์แดง・Wat Chedi Daeng)」をご紹介しました。
アユタヤ王朝時代から続く古く由緒ある小さな仏教寺院ですが、現存する礼拝堂や美しいメインチェーディー(仏塔)だけでなく、交通安全のご利益があるといった感じにタイ人の方に信仰されている場所でもあります。
世界遺産「古都アユタヤ」の遺跡とは異なる魅力がありますので、北東部を回る際には足を延ばしてみて下さい。
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