ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)/ アユタヤ旧市街では見ない、非常に珍しい構造の礼拝堂を持つ、ロッブリー川沿いにある小さい現存寺院


    
アユタヤ旧市街の島の外、北東部の奥、ロッブリー川沿いに小さな仏教寺院「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」があります。珍しい回廊と壁で囲まれた礼拝堂と数基のチェーディー(仏塔)が現存しており、アユタヤ王朝時代から続く今もお坊さんが修行をされている現存寺院です。
 
小さな地元の寺院といった感じですが、100ヵ所以上のアユタヤ遺跡を見に行った筆者でさえ、もの珍しさで1時間も滞在したほどです。
 
今回は「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」をご紹介します。
  
    

「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」とは?

    

   
アユタヤ旧市街の島の外、北東部に位置し、ロッブリー川沿いにある現存仏教寺院ですが、門と外壁、内壁の2段構造を持つ回廊に囲まれた礼拝堂を備えており、アユタヤ遺跡の中でも、こういった作りのものは見たことがなく、非常に珍しい遺跡でもあります。
  
少し離れた場所に多角形型のメインチェーディー(仏塔)、礼拝堂の外壁の入口には5基のサブチェーディー(仏塔)が配置されており、アユタヤ王朝当時には美しい寺院だったことが分かります。

他の遺跡同様、建立された時期や理由などは分かっていませんが、残された建築物の特徴からアユタヤ王朝後期に建立されたと考えられています。
  
たまたま清掃をされていたお坊さんが親切に案内して下さり、鍵の閉められた礼拝堂内部を見学させて頂くことができ、他にも現在も使われている鐘楼(しょうろう)の上部にのこる漆喰のレリーフもアユタヤ王朝時代のものと説明して下さいました。

簡単な発掘調査は行われているようで「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」から出土した仏陀像などが「チャオサムプラヤー国立博物館」に収蔵されているとのことでした。
   
    

「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」の見どころは?

1:多角形型のメインチェーディー(仏塔)

    

    

    
寺院の東側、新しい礼拝堂側のお墓に囲まれた中に、アユタヤ王朝後期の遺跡でよく見られる多角形型のメインチェーディー(仏塔)があります。
   
頂上部分は崩落しており、樹木に侵食されているため、残念ながら漆喰の装飾などは残っていないようです。
   

2:サブチェーディー(仏塔)

    

   

   

    
古い礼拝堂の正面、ロッブリー川の入口には5基のサブチェーディー(仏塔)が残っており、基礎部分は多角形型、蓮の花を模した胴体部分の上に頂上部分がのっている形状で、こちらもアユタヤ旧市街の遺跡では見ることのない珍しい特徴を備えています。
    

3:礼拝堂内部

   

   

   

     
普段、礼拝堂の扉には鍵が掛けられており、見ることはできないらしいのですが、筆者が訪れた際、たまたまお坊さんが境内の掃除をされており、中を見せて頂くことができました。
  

   

  

   

   

   

       
内部には小さな仏像と仏陀の足跡、またこれも珍しいと思うのですが、ナーガを従えたお坊さんの仏像が安置してあり、壁の全周には仏像が安置してあります。
    

4:礼拝堂の外壁と門

   

   

   

   
先にご紹介した礼拝堂周辺は外壁と内壁の二重構造になっており、その上に礼拝堂があるという構造になっています。
     

    

   
外壁の東西南北4方向にアーチ型の門が4つ、さらに外壁の四隅に鐘楼(しょうろう)のような形状をした塔が4つ配置してある非常に珍しい形状をしており、周辺は回廊状になっており、回れるようになっています。
 
この四隅に配置された塔が、どのように使われていたのかは、お坊さんに聞いてみましたが分からないようでした。
 

5:内壁

   

  

   

    
外壁のアーチ型の門をくぐると内壁があり、壁面にはアーチ型の小さな窓が多数あり、アユタヤ王朝時代には小さな仏像のレリーフがはめ込まれていたのだと思います。
     

  

  

  

  

  

   

      

  

     
また内壁を登る階段があり、その階段を登った両脇の壁面の柱には、漆喰のレリーフが施された美しい塔が配置されています。
   
この装飾も面白いことに、西南北の3方向はアユタヤ王朝時代の多角形型、残る東側だけクメール様式の装飾と様式が分けられており、さらにほぼ全てのレリーフが花柄なのに対し、西側の階段にある装飾の1ヵ所だけに仏像のレリーフがあるなど、非常に珍しく一見の価値があります。
   

6:鐘楼(しょうろう)の装飾

   

   

  

  

     
寺院の北側には、お坊さんたちの宿坊があり、そこにある背の高い鐘楼(しょうろう)の上部にも漆喰のレリーフが施されており、高過ぎて望遠レンズでも見難かったのですが、お坊さんからは「このレリーフもアユタヤ王朝時代のものですよ」と説明して頂きました。
  

7:その他

   

   

   

    
ロッブリー川に新しい礼拝堂?があり、高名なお坊さんの像が安置してありますが、その壁には「ワットサーワンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」で見付かった仏像の写真が飾られていて、現在は旧市街の中心部にある「チャオサームプラヤー国立博物館」に収蔵されているそうです。
     
      

「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」の雰囲気は?

    

     
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「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」への行き方

   

    
「ワットサーワンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」は、アユタヤ旧市街の島の外、北東側に位置し、かなり奥まった場所にあるため、レンタルサイクルで行くことはできないため、国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用することになります。
 

トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができると思いますが、10分ほど離れた場所には「エレファントクラール」や「ワットサームウィハーン」「ワットメーナーンプルーン」などがありますので3時間600バーツで貸切った方がお得です。
 
     

    
     
    
    
        

名称 ワットサワーンアロム
名称(英) Wat Sawang Arom
名称(タイ語) วัดสว่างอารมณ์
営業時間 08:00~17:00
拝観料 なし
住所 วัดสว่างอารมณ์ Suan Plik, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

     
    

まとめ

   

   
アユタヤ旧市街の島の外、北東部に位置する「ワットサワーンアロム(วัดสว่างอารมณ์・Wat Sawang Arom)」をご紹介しました。
  
小さな遺跡が残る現存寺院ですが、非常に珍しい二重構造の壁に囲まれた礼拝堂は必見の価値があると思います。場所的に、旧市街から離れており不便な場所にありますが北東部を回る機会があれば、是非、足を延ばしてみてください。
 
    
     
      
      



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