ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)/ アユタヤ周回道路沿いにあり、広大な敷地を持ち、見どころの多い仏教寺院遺跡


   
「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」はアユタヤ旧市街の島内部南西側、周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」沿いにある仏教寺院遺跡で、礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)を中心にサブチェーディー(仏塔)、パビリオン、外壁の門などがあり、広大な敷地内に遺跡が点在しています。
 
アユタヤ王朝時代の運河沿いとなり、以前にご紹介した「ワットソム(Wat Som)」などの小さな遺跡が集中している場所にもなります。
  
今回は「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」をご紹介します。
   
  

「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」とは?

  

    
アユタヤ旧市街の島内部西南側、チャオプラヤー川に近く、アユタヤ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」沿い、交通量の多い場所にあります。
 
調査により、アユタヤ王朝初期~中期に建立されたと考えられていますが、他の遺跡同様、詳しい資料が失われており、正確な建立時期や理由などは分かっていません。
 
寺院の敷地は広く、外周には立派な門を持つ外壁があったらしく、数ヵ所に門の遺跡が残っています。
   
   

「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」の見どころは?

東のチェーディー(仏塔)と侵食したトンポー(菩提樹)

    

  

   

     
東側の入口横にはクメール様式のチェーディー(仏塔)と、大きく立派なトンポー(菩提樹)があります。
    
ただこのトンポー(菩提樹)、チェーディー(仏塔)を侵食して全体を取り込むように大きく成長しており、外見上、チェーディー(仏塔)が内部にあるようにも見えないほどです。
   

礼拝堂と破壊された仏像

 
   

   

   

   
寺院の正面は東側となっており、入口近くに「礼拝堂」が配置されています。
   

    

     
礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)は一段高い基礎の上に作られており、全周をぐるっと壁に囲まれていて、その壁面には小さな仏像を安置していたと思われる小さなアーチ型の凹みが並んでいます。
    

   

   

   

         
また礼拝堂の奥側には、破壊された仏像が安置されており、メインチェーディー(仏塔)とのコントラストが綺麗です。
   

    

     
さらに基礎の一部を樹木が侵食しており、こちらもかなり大きな樹で、その高さに悠久の時を感じることができると思います。
    

メインチェーディー(仏塔)

   

   

    

     
メインチェーディー(仏塔)は八角形の基礎が3段階に積まれており、その上に釣り鐘型の本体がのる形状になっています。この形状のチェーディー(仏塔)がある遺跡は少なく、筆者の知る限り、以前、ご紹介した「ワットジョンコム」にある二重構造のチェーディー(仏塔)くらいだと思います。
   
頂上部分までしっかりと残っており、美しい形状を見せてくれますので必見です。
     

外周の門

   

   

    

     

        
寺院の敷地をぐるっと囲むように外壁があったようで、その門が数ヵ所残っており、全て天井部分は崩壊していますが壁の一部が残っているものもあり、当時の面影を見ることはできます。
   

パビリオン

   

    

    
寺院敷地内の北側にポツンと離れた場所にあるのが「パビリオン」で、武器や各種材料などの保管庫だったのではないかと考えられています。これは古代地図で、この寺院の周辺地域には軍隊などが駐留していたということから推測されているようです。
   

    

   

        
基礎の上にあるパビリオンの建築物は十字型をしており、さらに大きな質の異なる石などを基礎内部に使用していたりと、他の遺跡では見たことのない不思議な感じのする場所です。
     
  

「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」の雰囲気は?

  
      
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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
     
 

「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」への行き方

    

       
「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」はアユタヤ旧市街の島の中にあり、場所的に交通量も多く、さらに交通の便の悪い場所にありますので、レンタルサイクルよりもトゥクトゥクを利用されることをオススメします。
 

トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」までは、片道150バーツで行ってくれますが、帰りの足を考慮すると3時間600バーツほどで貸切って、近隣の遺跡を一緒に回られると便利です。
 
仮に片道だけを利用した場合、帰りの足が心配ですが交通量の多い場所なので、流しのトゥクトゥクを捕まえることはできると思います。
   
  

     
     

名称 ワットジャオプラッ
名称(英) Wat Chao Prab
営業時間 なし
拝観料 なし
住所 Pratuchai, プラナコーンシーアユッタヤー アユタヤ県 13000

  
   

その他、豆知識

ちょこっとグルメ?情報

 
   

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タイでは屋台で「焼きトウモロコシ」を売っているところが多く、季節を問わず食べれます。日本の様にタレをつけて焼くタイプではなく、皮の付いたまま蒸し焼きにするといった感じです。
      

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色々なお店がありますが、筆者のオススメ屋台はアユタヤのバスステーションの直ぐ近くにあり、いつ食べても甘くジューシーなので、アユタヤに来られた際には試してみて下さい。
 
平日に売っているのか分かりませんが、土日の場合、午前中は販売しているのを見ますが、結構な人気店なので売り切れてしまうと店じまいしてしまいますので、できれば午前中に行ってみて下さい。
   
  

まとめ

 

   
アユタヤ旧市街島内の南西側にある「ワットジャオプラッ(Wat Chao Prab)」をご紹介しました。チェーディー(仏塔)を取り込んだトンポー(菩提樹)や頂上部分まで綺麗に見ることのできるメインチェーディー(仏塔)など、広い敷地内には遺跡が点在しており、見どころも多いと思います。
 
アユタヤに来られた際には、足を延ばして観に行ってみては如何でしょうか。
   
  
 
    





      
    
   

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