アユタヤ旧市街の中心部に位置する「Rama Public Park(ラーマパブリックパーク)」、通称「アユタヤ歴史公園」があり、その近隣には小さな仏教寺院遺跡が点在しています。
この公園から200mほど離れた場所に、アユタヤ大学の同窓会事務局といった施設があり、その敷地内にも小さな遺跡が残っています。
今回はアユタヤ旧市街の中心部にある小さな仏教寺院遺跡「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」をご紹介します。
「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」とは?
アユタヤ旧市街の中心部にある「アユタヤ歴史公園」の直ぐ近くに位置し、アユタヤの観光名所である「ワットマハタート」からも700mほど離れた場所にある「アユタヤ大学同窓会事務局?」の敷地の隅っこに、ひっそりと佇んで仏教寺院遺跡です。
礼拝堂や破壊された仏像などはなく、クメール様式の流れをくむ多角形型のチェーディー(仏塔)が残るだけとなっています。
他の遺跡同様、詳しい資料が失われており、正確な建立時期や理由などは分かっていませんが、唯一残るチェーディー(仏塔)の特徴から、アユタヤ王朝後期に建立されたと考えられています。
またアユタヤ王朝時代には、周辺には島内を流れる運河の一つが「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」の横にあり、現在の遺跡の西側(現在は学校)には大きな池に繋がっていたと古代の地図に記載があるようです。
また1751年の地図には、この地域はイスラム系の住人が住んでいたと記載されており「ムスリムストリート」と呼ばれる道路もあったようです。
「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」の見どころは?
メインチェーディー(仏塔)
「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」に現存する建築物は、アユタヤ王朝後期に建立されたと考えられているメインチェーディー(仏塔)のみとなります。
このメインチェーディー(仏塔)、アユタヤ王朝後期の一般的な多角形型とは異なり、全体的に丸みを帯びたクメール様式の流れをくむ珍しい形状をしています。
また東西南北の四方向にはアーチ型の窓枠があり、アユタヤ王朝時代には仏像のレリーフなどが配置されていたのではないかと思いますが、現在は、何も残っておらず、非常に残念です。
「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」の雰囲気は?
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「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」への行き方
「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」は、アユタヤ旧市街の中心部に位置し、「ワットマハタート」からも700mほどの場所にあるため、トゥクトゥクでもレンタルサイクルでも気軽に訪れることができますが、「アユタヤ大学同窓会事務局?」の敷地内にあるため、日によっては見学できない場合もありますので注意が必要です。
1:トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば、片道100バーツで行くことができますが、周辺には世界遺産「古都アユタヤ」の主要遺跡が数多くありますので3時間600バーツほどで貸切って回った方がお得だと思います。
2:レンタルサイクルを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から渡し舟を使って旧市街側に渡り、「December House」で1日50バーツでレンタルサイクルを借り、まずは「ワットマハタート」を目指します。「Ho Rattanachai Rd」を西に約1.2kmほど直進すると「ワットマハタート」の交差点に到着しますので、ここを左折して道なりに約700mほど直進すると左側にPPTのガソリンスタンドがあり、その向かい側に「アユタヤ大学同窓会事務局」の建物があり、その駐車場の奥にメインチェーディー(仏塔)が見えます。
「December House」であれば約2km、時間にして約10分ほどの場所になります。
名称 | ワットメイナンムック |
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名称(英) | Wat Mae Nang Muk |
名称(タイ語) | วัดแม่นางมุก |
営業時間 | 08:00~17:00 |
拝観料 | なし |
住所 | 12 Rochana Rd, Tambon Pratuchai, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の中心部にある「アユタヤ歴史公園」の直ぐ近くにある「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」をご紹介しました。
メインチェーディー(仏塔)が残るだけの非常に小さな仏教寺院遺跡ですが、事務局が開いていないと見ることができないため、ある意味、レアな遺跡でもあります。
ただ周辺には世界遺産「古都アユタヤ」の主要遺跡が数多くありますので、移動の途中で「ワットメイナンムック(วัดแม่นางมุก・Wat Mae Nang Muk)」にも寄ってみては如何でしょうか。
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