ワットノック(Wat Nok)/ クメール様式のメインチェーディー(仏塔)と美しいレリーフが残る由緒ある仏教寺院遺跡


    
ご紹介する「ワットノック(Wat Nok)」は旧市街の中心部、世界遺産「古都アユタヤ」の代名詞ともいえる「ワットマハタート」の横にあり、遺跡の一部と間違われることが多々あり、散策途中に見られた方も多いのではないでしょうか。
 
壁面の残った礼拝堂、破壊された仏像とクメール様式に似たメインチェーディー(仏塔)で構成されており、漆喰のレリーフも残っている小さいながらも見どころのある仏教寺院遺跡です。
 
今回は、アユタヤ旧市街の中心部「Rama Public Park」の中にある「ワットノック(Wat Nok)」をご紹介します。 
 
 

「ワットノック(Wat Nok)」とは?

  

  
アユタヤ旧市街の中心部に位置する「Rama Public Park」の中にあり、アユタヤの代名詞でもある「ワットマハタート」の隣に位置し、クメール様式の流れをくむメインチェーディー(仏塔)と礼拝堂で構成される小さな仏教寺院遺跡です。
 
「ワットマハタート」を散策中にも寺院全体を見ることができるため、同じ遺跡の一部と間違われることがありますが、以前に、ご紹介した「ワットポム」「ワットクンセーン」同様、アユタヤ王朝第21代「ナレースワン王」が王子だった際、ビルマ(現在のミャンマー)からの謀略を切り抜けた時の物語に関係する由緒ある寺院で、アユタヤ王朝年代記にも、その名が記されています。
  

    
「ナレースワン王」の王子時代、アユタヤ王朝はビルマ(現在のミャンマー)のタウングー王朝支配下にあり、独立を勝ち取るために進軍したところ、ビルマ軍1万人による待ち伏せとアユタヤ王朝軍内部の裏切りにより、ナレースワン王子を亡き者にしようとする謀略が画策されました。
    
アユタヤ王朝軍を裏切る予定だったモン族の指導者が、駐屯地となった寺院にいた高僧「聖テラカーンチョン」に相談をしたことから、謀略は潰え、アユタヤ王朝は独立を勝ち取り、ナレースワン王の父であるアユタヤ王朝第20代「マハータンマラーチャーティラート王」が、この謀略を阻止した高僧「聖テラカーンチョン」の親類縁者をビルマ(現在のミャンマー)から保護するため、この「ワットノック(Wat Nok)」周辺に住まわせたという記述がアユタヤ王朝年代記に記されています。
  

    
   
建立された正確な時期や理由は分かっていませんが、メインチェーディー(仏塔)などの建築様式から、アユタヤ王朝初期から中期に建立され、アユタヤ王朝後期に改修、修復されたと考えられています。
        
    

「ワットノック(Wat Nok)」の見どころは?

1:礼拝堂

  

  

   

     
礼拝堂の内部には建物を支えていた柱の丸い基礎が残っており、奥側正面と左右の祭壇の上には、半円形になった土台と破壊された仏像が安置されています。
   

   

   

   

       
中央部に安置された仏像の胸部分には、何故か穴が開いており、何らかの意味があるのだと思います。 
   

2:メインチェーディー(仏塔)

   

   

   

    
メインチェーディー(仏塔)はクメール様式の流れをくむトウモロコシのような形状をしています。前室があり、「ワットラチャブラナ」のメインチェーディー(仏塔)と形状的に似ています。
  

  

   
東側に内部へ入れる階段がありますが、コウモリの巣になっていますので登ることはおすすめできません。
   

3:漆喰のレリーフ

   
北側のレリーフ
  
北側のレリーフ
   
南側のレリーフ
    
南側のレリーフ
    
南側のレリーフ
   
メインチェーディー(仏塔)には、数多くのレリーフが残っており、見どころになっています。
 
東側には内部に登ることができる階段がありますが、残りの南、北の2方向には仏像のレリーフが残っており、アユタヤ王朝時代には西側にも同じように仏像のレリーフがあった形跡がありますが、残念ながら、その面影を見ることはできません。
   

   

     
また仏像のレリーフ以外にも、上部には漆喰のレリーフが残っており、できれば小さな双眼鏡などがあると楽しめると思います。
 
 

「ワットノック(Wat Nok)」の雰囲気は?

  
字幕Onで簡単な説明が流れます
       
   

  
   

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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
       

「ワットノック(Wat Nok)」への行き方

   

   
「ワットノック(Wat Nok)」は「ワットマハタート」の直ぐ横にあるのでトゥクトゥクかレンタルサイクルを利用して気軽に行くことができます。
周辺には世界遺産「古都アユタヤ」の主要遺跡が集中していますので、筆者的には気軽に回れるレンタルサイクルをおすすめします。
  

トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から片道100バーツで行くことができますが、アユタヤ旧市街の中心部で世界遺産「古都アユタヤ」の主要遺跡が直ぐ近くにありますので、3時間600バーツで貸切って行かれることをおすすめします。
  

レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅方面から渡し舟を使って旧市街に入り、「December House」で1日50バーツでレンタルし、「Ho Rattanachai Rd」を西に約1.2km直進すると「ワットマハタート」へ到着しますので、そのまま駐輪場から正面入口へ向かいます。
   
「ワットマハタート」の入口を右に見ながら、遊歩道に沿って歩くと右側の芝生の中に「ワットノック」が見え、到着です。
   
そのまま「ワットノック」から直進しても、以前ご紹介した「ワットランカーダム」「ワットサンカパット」なども観光することができます。
   
   

  
  

名称 ワットノック
名称(英) Wat Nok
営業時間 なし
拝観料 なし
住所 Tha Wa Su Kri, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

    
  

まとめ

   

  
アユタヤ旧市街の中心部、「Rama Public Park」にある「ワットノック(Wat Nok)」をご紹介しました。
 
「ワットマハタート」の横にあるため、同じ遺跡群と間違われがちですが、ナレースワン王に縁のある由緒ある仏教寺院遺跡で、さらにクメール様式の流れをくむメインチェーディー(仏塔)は、漆喰のレリーフが多く残っており美しいので、この機会に足を延ばしてみて下さい。
 
  



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