アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する「バーンパハン郡」の田園地帯にポツンとある民家の横に建っているのが「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」で、アユタヤの他の地区では見ることのない形状をしたメインチェーディー(仏塔)が一つ残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
今回は、「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」をご紹介します。
「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」とは?
アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する「バーンパハン地区」の田園地帯の奥にあり、幹線道路から小道を入った先、民家の横に隠れるように建っています。
アユタヤ全域にある王朝時代の遺跡でも見ることのできない、独特の形状をしたメインチェーディー(仏塔)だけが残っており、100ヵ所以上の遺跡を見ている筆者でも初めて見るタイプのメインチェーディー(仏塔)が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
この「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」は、通常のタイの仏教寺院ではなくタイ華僑が信仰していた中国仏教寺院という説もあるようです。
他の遺跡同様、正確な建立時期や理由などは分かっておらず、独特の形状をしたメインチェーディー(仏塔)だけでは時期の特定も難しいようで、一切の情報が分かっていないのが現状のようです。
「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」の見どころは?
様式の分からないメインチェーディー(仏塔)
先にもご紹介しましたが、「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」のメインチェーディー(仏塔)はアユタヤ地区にある、どの遺跡にもない形状をしており、筆者も最初は鐘楼(しょうろう)かと思ったほどです。
四角い箱型の本体にアーチ状の入口があり、その上部には蓮の花のレリーフが残っています。
またメインチェーディー(仏塔)の頂上部分は、直ぐ近くに崩落しており、アユタヤ王朝後期に見られるような多角形型に似た形状をしていますが、やはり見たことのないデザインで作られています。
メインチェーディー(仏塔)の入口から中を覗くと、他の遺跡同様、内部は盗掘被害にあっており、大きな穴が開いています。
「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」の雰囲気は?
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「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」への行き方
アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する「バーンパハン地区」にあるため、交通の便は非常に悪く、レンタルバイクでも行くことはできますが田園地帯の民家の横にbなるため、トゥクトゥクを利用して行く方が無難だと思います。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば片道200バーツで行くことができますが、10分ほど離れた場所には「ワットプーカオトーン」や「ワットロントーン」などの北側の遺跡がありますので、3時間600バーツで貸切った方がお得だと思います。
名称 | ワットサムジン |
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名称(英) | Wat Sam Jin |
名称(タイ語) | วัดสามจีน |
営業時間 | なし ※近隣民家の迷惑になるため、17時以降は行かないようにして下さい |
拝観料 | なし |
住所 | Unnamed Road Ban Mai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北側に広がる田園地帯の中にある「ワットサムジン(วัดสามจีน・Wat Sam Jin)」をご紹介しました。
メインチェーディー(仏塔)が残るだけですが、非常に珍しい形状をした他では見ないものなので、北側の遺跡群を回る際に寄ってみては如何でしょうか。
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