アユタヤ旧市街の西側、チャオプラヤー川を渡り、ワット・チャイワッタナーラームへ向かう交差点から約2kmほどの静かな場所に「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」があります。

アユタヤ遺跡群からは離れており、殆どの外国人観光客は来ない穴場遺跡スポットです。

今回は、アユタヤ郊外にある「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」をご紹介します。
   

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」とは

   

   
アユタヤ王朝第21代目の王である「ナレースワン王」、通称「黒の王」を荼毘に付した場所に建立された寺院で、中心にクメール様式で作られたメインパゴタと2つの修道院跡、チェーディ(仏塔)が残る遺跡となります。

ワット ウォラチェート(Wat Worachet)は、ナレースワン王の弟である第22代「エーカートッサロット王」、通称「白の王」によって1605年に建立され、アユタヤ王朝滅亡まで仏教寺院として信仰されていました。

また面白い説があり、後の1630年、第27代のプラーサートトーン王が建立した「ワット・チャイワッタナーラーム」のプロトタイプだったのではないかともいわれています。
 
 

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」の見どころは?

  

1:クメール様式のメインパゴタ

 

   

 
寺院中央にそびえるメインパゴタは、アユタヤ王朝中期のクメール様式で作られており、とても美しい姿を見せてくれます。

お花やお線香を手向ける祭壇の周辺は、地面から一段高くテラスのようになっており、メインパゴタの周辺を回れます。祭壇前の階段を登る所で靴を脱ぎテラスへ登り、逆時計周りで1周してからお供えをするのが作法らしいです。

筆者が訪れた時には、4組ほどのタイ人の方がお参りをされていました。

2:修道院跡-1

 

   

    

   

    
メインパゴタを正面に見て、左側に1つめの修道院跡があり、中にはビルマ(現在のミャンマー)からの侵攻時に破壊されて原型を留めていない仏像が安置してあり、不思議な感覚になります。
 

  
また修道院跡の壁も、倒壊しそうなほど倒れており、悠久の時を感じます。
   
    

3:修道院跡-2

 


  

  

        
メインパゴタの真後ろには2つめの修道院跡があり、こちらには破壊されて頭部だけになった仏像が安置されています。この頭部だけになった仏像は、非常にインパクトがあり、生きているようにも見えてしまうほどで、個人的には必見だと思います。
  
    

4:チェーディー(仏塔)

  

  

  
メインパゴタの右後ろには、小さなチェーディーがあり、ここにもお花やお線香が備えてあります。メインパゴタのクメール様式とは異なる形状をしていますので、異なる時代に建立されたのが分かります。

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」に行くには?

 

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」はアユタヤ旧市街から離れており、徒歩で行くことはできません。また、レンタル自転車で行くこともできますが、比較的交通量の多い幹線道路沿いなので、余りおすすめしません。

旧市街からトゥクトゥクで200バーツ前後で行くことができますが、できれば「ワット・チャイワッタナーラーム」から2kmほどしか離れていませんので、周辺を観光してから少し足を延ばしてみるのが一番、良いパターンだと思います。

バンコク方面から自動車で来る場合には「UDON Ratthaya 高速道路」を通り、終点のバンパインを降りてアユタヤ方面へ約30km、約20分ほど国道347号線を北上します。そこから県道3263号線へ右折すると、すぐ右側にメインパゴタが見えますので、約600m先にあるUターンで引き返せば到着です。


 
 

その他、豆知識

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」へのお参りの仕方

  

  

    
「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」は、ほぼ観光客の方が来ることのないローカルな穴場スポットですが、ビルマからの独立を勝ち取った「ナレースワン王」が祀ってありますので、敬虔なタイ人の方はお参りに来られるようです。

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」の目の前に、小さな商店がありますので、お花とお線香を20バーツで購入し、その場にあるランタンでお線香に火を点けてから、遺跡の中へ入ります。

メインパゴタ上のテラスへ登り、反時計回りに廻ってから、お祈りをしてお花とお線香を手向けます。

筆者はタイ語の祝詞(のりと)が分かりませんので、いつも日本式に手を合わせて、お祈りをしていますが、妻に聞くと「祈ることが大切」なので、どんな風でも構わないとのことでした。
   

まとめ

  

  

アユタヤ遺跡の中でも、観光客の少ない穴場スポットである「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」をご紹介しました。

「ワット ウォラチェート(Wat Worachet)」を見付けたのも客先へ訪問する時に、たまたま車で横を通ったことが切っ掛けでしたが、訪れてみると静かで厳かな雰囲気が漂っているようで、不思議な感じでした。アユタヤに住んでいる筆者ですら、この遺跡のことを知らなかったので、ガイドブックなどには載っていない場所だと思います。

アユタヤ旧市街からは、かなり離れており交通の便が悪いですが、先にご紹介した「頭部だけの仏像」は、見ていて引き込まれる魅力がありますので、是非、是非、足を延ばしてみて下さい。
 
 
   

 

 

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