ワットポー(Wat Pho)/ 一般の仏教寺院遺跡では珍しいタムナックを有する、アユタヤ旧市街北部の遺跡


  
アユタヤ旧市街の島の外、北側にある「ワットポー(Wat Pho)」は、住宅地の中にありながら広い敷地を有し、アユタヤ王朝後期に見られるメインチェーディー(仏塔)をはじめ、叙階ホールや礼拝堂を備え、一般の遺跡には珍しいタムナック(高貴な方の住居)を備えた仏教寺院遺跡です。
 
グーグルマップにも記載されておらず、周辺の方しか、その存在を知らない遺跡ですが、一見の価値はあります。
 
今回は「ワットポー(Wat Pho)」をご紹介します。
   
   

「ワットポー(Wat Pho)」とは?

     

    
アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置し、アユタヤ王朝後期の特徴を備えたメインチェーディー(仏塔)をはじめ、叙階ホールと礼拝堂、一般の仏教寺院には珍しいタムナック(高貴な方の住居)がある遺跡です。
 
以前、ご紹介した「ワットクティートーン(Wat Kudi Thong)」への通り道沿いにあり、Googleマップにも記載されていないため、周辺住民の方しか、その存在を知らない遺跡で観光客が訪れることは無いと思います。
 
建立された正確な時期と理由は分かっていませんが、敷地の奥にある多角形型のメインチェーディー(仏塔)から、アユタヤ王朝後期に建立されたと考えられています。
 
雨季が始まり、草が伸び放題で少し見に行くには大変かも知れません。
 

「ワットポー(Wat Pho)」の見どころは?

1:タムナック(高貴な方の住居跡)

    

   

   

     
一般の仏教寺院遺跡で、このタムナックがあるのは非常に珍しく、筆者が知っている限り、アユタヤ遺跡ではアユタヤ王朝第33代「ターイサ王」が住んだとされる「タムナックマヘーヨン」「ワットクディーダオ」の外部にある「Tamnak Kammalian(タムナック カンマリアン)」の2ヶ所のみで、この「ワットポー(Wat Pho)」を含めて3ヶ所しかないと思います。
   

   

   
周辺に草が覆い茂り、中まで入ることができませんでしたが、アーチ型の窓や入口を持つ、二階建ての建物でしっかりした基礎で作られており、アユタヤ王朝当時に、位の高いお坊さんの専用住居だったと考えられています。
 

2:説教ホール

   

   

   

    
寺院の中央部に位置するのが説教ホールで、内部にはアーチ型に作られた凹みがあり、漆喰のレリーフが残っていた跡が多数残っています。
  

   

   

    
建物内部には仏像を安置する祭壇などはないため、お坊さんが信者を集めて説教をしていたと考えられており、周辺には聖域の境界を示す「セーマー」が置かれたと思われる小さな基礎が幾つも残っています。
 

3:礼拝堂

   

   

   

   
説教ホールの横には礼拝堂があり、建物内部には仏像を安置したと思われる祭壇が残っていますが、破壊された仏像などは一切なく、建物の一部をトンポー(菩提樹)が侵食しており、後々、この礼拝堂も取り込まれるのだと思います。
 

   

   
またこの礼拝堂、北側には2つの入口が配置されていますが、逆の南側には入口が1ヶ所だけとなっていて、さらに壁には窓がない少し面白い特徴があり、こういった作りの礼拝堂はアユタヤでは殆どないと思います。
 

4:サブチェーディ(仏塔)

  

  

      

   
説教ホールと礼拝堂の北側には、小さなサブチェーディー(仏塔)が2基配置されており、そのうちの一つは大きく成長したトンポー(菩提樹)に侵食され、その全体像を見ることはできません。

もうひとつのサブチェーディー(仏塔)は、頂上部分がなく、タンブンで訪れる方がお供え物をしているようで、祠のような感じになっています。
 

5:運河跡

   

   
礼拝堂の東側には、残念ながらゴミなどが散乱した運河跡が残っており、アユタヤ王朝時代には周辺を運河が通り、多くの住人の往来があったことが分かります。
  

6:メインチェーディー(仏塔)

  


  
礼拝堂や説教ホールなどと離れた北側には、アユタヤ王朝後期に見られる多角形型のメインチェーディー(仏塔)があり、以前ご紹介した旧市街西側にある「ワットウボーソット」のメインチェーディー(仏塔)と同じ形状をしています。
  


  
頂上部分近くには袈裟?が巻かれていますので周辺の方の信仰の対象となっており、周辺には少し壊れた小さなサブチェーディー(仏塔)が2基配置されています。
   
    

「ワットポー(Wat Pho)」の雰囲気は?

 

  
  
字幕Onで簡単な説明が流れます
       
   

  
   

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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
       
              

「ワットポー(Wat Pho)」への行き方

   

   
「ワットポー(Wat Pho)」はアユタヤ旧市街の島の外、北側に位置し、記事を書いている現時点ではGoogleマップに掲載されていないため、トゥクトゥクの運転手も場所を知らない可能性もありますので、Googleマップの写真を見せて説明をする必要があります。

住宅街の中にあるため、危険度は少ないですが、雨季に入り草が覆い茂っていて見通しが悪いので、できればレンタルサイクルなどではなくトゥクトゥクを利用されることをおすすめします。
 

1:トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用する場合、片道100~150バーツで行くことができますがGoogleマップに掲載されていないため、トゥクトゥクの運転手も場所を知らない可能性もありますので、Googleマップの写真を見せて説明をする必要があります。
 
周辺には「ワットメーナーンプルーン」「ワットクティートーン」などもあり、世界遺産「古都アユタヤ」の中心部にも近いことから、3時間600バーツほどで貸し切った方がお得です。
 

2:レンタルサイクル・バイクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から旧市街側へ渡し船で渡り、「December House」でレンタルサイクルを1日50バーツで借り、アユタヤ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」を横切り、「Ho Rattanachai Rd」を直進して「ワットマハタート」を目指します。
 
「ワットマハタート」の交差点を右折し、約800mほど直進すると「ワットスワンナーワ」が左に見えますので、その先の交差点を直進します。
 
交差点から約200mで左側に「ワットウォンコーン」という仏教寺院があり、その交差点を左折して約300mで右側に大きな駐車場があり、ここが「ワットポー(Wat Pho)」となります。
 
   

  

名称 ワットポー
名称(英) Wat Pho
営業時間 08:00~18:00
拝観料 なし
住所 Tha Wa Su Kri, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

    
  

まとめ

   

   
アユタヤ旧市街の島の外、北側にある「ワットポー(Wat Pho)」をご紹介しました。住宅地の中にありながら、広い敷地と一般の仏教寺院遺跡では珍しいタムナック(高貴な方の住居)があるなど見どころの多い遺跡です。
 
ただ雨季が始まってしまい、遺跡の建築物が草に覆われてしまっており、中に入り難いのが難点で、この時期にはヘビに注意しながら散策することになるのが残念です。
 
アユタヤ旧市街からも近いため、思った以上に行き易いと思いますので、この機会に足を延ばしてみては如何でしょうか。
 
 
  



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