アユタヤの観光名所で、人気が高く参拝者が多いのが「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」で、北側には「ワット・プラシーサンペット」があり、見どころの多い礼拝堂となります。
タイ国内でも最大クラス全高約17mの座像「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」が圧巻で、タイ全国から沢山の参拝者をはじめ、外国からの観光客も多く訪れる人気スポットです。
今回は「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」をご紹介します!
「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」とは?
タイ国内最大クラスの仏像である「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」を安置する礼拝堂(ヴィハーン)を含めた仏教寺院となり、アユタヤ王朝の中期、第21代の王であるナレースワン大王、または第24代のソンタム王の時代に、現在の場所に移されたといわれています。
1767年のビルマ(現在のミャンマー)によるアユタヤ侵攻により、破壊されて礼拝堂(ヴィハーン)も仏像も破壊されてしまいますが、19世紀末にチャクリー王朝のラーマ5世、ラーマ6世により修復されています。
現在はユネスコにより世界遺産の一部として登録されており、アユタヤ歴史公園の中心的な場所となっています。寺院敷地の北側には、ユネスコのモニュメントがあります。
「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」の見どころは?
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)の見どころをご紹介します!
1:プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)
やはり一番の見どころは、礼拝堂(ヴィハーン)内部に安置された「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」とよばれるタイ国内最大クラスの座像で、その高さは仏像のみでも約13m、台座部分まで合わせると約17mと見上げるほど大きく威厳があります。
「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」は、16世紀アユタヤ王朝の初期に作られたといわれていますが、15世紀の仏像の特徴も備えているなど、実際に作られた年代には諸説ありますが、作られた当初は現在地から西にあった寺院に安置されていましたが、アユタヤ王朝中期に現在の場所に移ったといわれています。
現在は金箔をまとった美しい仏像ですが、内部はレンガと青銅で作られており、1990年以前は今とは異なり、全身が黒い仏像でした。
2:礼拝堂(ヴィハーン)内部に配置された仏像と写真
礼拝堂(ヴィハーン)内部には、数多くの仏像が安置してあり、どの仏像も金箔が貼り付けられていて、古くから信仰の対象となっていたのが分かります。また北と南には、それぞれ「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」を挟むように仏像が安置してあり、まるで生きているような美しさに心惹かれます。
また「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」に金箔が貼られる前、1990年以前の貴重な写真が数多くパネルとして展示してあり、アユタヤ王朝から続く歴史を感じます。
3:入口のレリーフと仏像
礼拝堂(ヴィハーン)の入口の両側には、ビルマ(現在のミャンマー)からの侵攻により破壊された状態の「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」がレリーフになって、参拝者を出迎えてくれます。このレリーフの元になった写真は、屋内にパネルとして展示してあります。
またレリーフの下には、蓮の花やロウソク、線香などを手向ける祭壇と仏像があり、熱心にお祈りをされているタイの方も多く、信仰の深さを物語っています。
4:曜日毎の仏像
タイでは曜日毎に姿勢が異なる仏像があり、ご自身が生まれた曜日を非常に大切にする習慣があります。礼拝堂(ヴィハーン)の入口両側、少し奥まったところに曜日ごとの仏像が祀られており、灯された火へ、油を注いでタンブン(徳を積む)をするようになっています。
仏像には、英語で曜日を記載してありますので、ご自身の仏像を見付けることができると思います。因みに筆者は火曜日産まれなので涅槃像が自分の仏像になります。
5:寺院裏にある市場
観光客をはじめ、参拝される方が非常に多いので、お土産屋さんの市場が自然と出来ています。この市場も筆者が覚えている限り10年以上前からあり、色々なお土産から食べ物まで幅広くお店が並んでいるので、見て回るだけでも楽しいと思います。少し奥まった場所ではクイッティアオやカオパット、パッガパオなどタイ庶民が食べる屋台もあります。
「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」に行くには?
ワット・プラマハタートなどのアユタヤ旧市街の遺跡群から、少し西へ2kmほど離れており、歩いて行けないことは無いですが、帰りを考えるとトゥクトゥクを利用するか、レンタルサイクルなどで移動した方が無難です。
12月の乾季でも日中の気温は30度を超えますので、体力的にも厳しいと思います。
自動車であれば、バンコクからの幹線道路である32号線からアユタヤ市街方面へ入り、パーサック川を渡り旧市街を直進して、道路が突き当たりになるまで約7km程進みます。そこから右折し、「アユタヤエレファントキャンプ」方向へ左折して、これを約1kmほど直進して右折すると、200m程で右側に駐車場が出て来ます。
グーグルマップでも、しっかりと掲載されていてナビをしてくれるので、比較的迷わずに行けると思います。
名称 | ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット |
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名称(英) | Viharn Phra Mongkol Bopit |
営業時間 | 08:00~18:30 |
入場料 | 0B |
住所 | Naresuan Rd, Tambon Pratuchai, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
その他、豆知識
1:物売りの子供たち
1個50バーツ
写真を載せる許可をもらっています。
「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」には、家の手伝いで小物などのお土産を売り歩く子供たちが数多くいます。一頃よりは少なくなりましたが、家の手伝いだったり、自分の学費を稼ぎたいだったり、理由は色々あるようです。お土産に丁度良い物もあり、価格も20~50バーツ程度と安いのでタンブン(徳を積む)と思って買ってあげて下さい。
2:市場での価格交渉
タイに観光で来られて、帰国する際に色々とお土産を買い込むことが多いと思います。そんな時、スーパーマーケットなどでお土産を購入するよりも、市場で購入した方が断然安くなり、さらに値段交渉という日本では余り体験できない楽しみもあります。
基本的にタイでは「外国人価格」というものが何処にでもあり、市場で商品の値段を聞いたら、必ずタイ人価格よりも高い値段を言われます。そこで値引き交渉をする時に、タイ語が少しでも話せると、若干ですが値引額が増える気がしますので、簡単なタイ語を記載しておきます。
商品の値段を聞く場合には、「アニー ラカー タオライ? (これ幾ら?)」
値引きをして欲しい時には、「ロップ ラカー ダイマイ? (値引きできる?)」
ただ商品を1つだけ購入するような場合には、店側に全く利益が出ないので「ロップ レオ (もう値引きしてるよ)」といった返答が殆どです。
そういう時には、ある程度の数量を購入するから値引きしてといった交渉する場合、「ポム スゥー 〇〇トゥワ、ロップ ラカー ニッノイ ダイマイ? (僕、〇〇個買うから、少しだけ値引きできる?)」というと、結構、値引きをしてくれることが多い気がします。
タイ旅行での便利グッズ
1:PowerCube 1930 海外旅行用 電源変換プラグ付 電源タップ
タイの家庭用電源は220Vとなり、日本と比べても電圧が高いのが特徴で、さらにプラグの差込み形状が2つ穴だったり、3つ穴だったりと正直、宿泊する施設によって変わっており、差込みが合わず充電ができないという可能性があります。
ご紹介する「PowerCube 1930」には3つの変換プラグが標準搭載されていますので、ほぼ世界中の何処でも使用することが可能で、独特のキューブ形状により、コンセントプラグが干渉することもなく使い勝手が良いのが最大の特徴です。さらに2つのUSBポートを搭載していますので携帯電話など、さまざまな電子機器に使用することが可能です。
2:MYCARBON 旅行デジタルはかり
海外旅行に出掛けて帰国する際に、一番気になるのが荷物の重さではないでしょうか。預入手荷物の重さを超過してしまうと、思った以上に高額な請求をされてしまい、折角楽しかった旅行気分も台無しになってしまいます。
ご紹介する「MYCARBON 旅行はかり」は本体サイズが150x32x20mm、重量が約98gと軽量コンパクトに作られていますが、最大で50kgまで計測することができるポータブルタイプの秤となります。重量計測も付属のフックで持ち上げるだけの簡単操作なので、気軽に誰でも使うことができますので、旅行バックに忍ばせておくことをおすすめします。
まとめ
タイ国内最大クラスの仏像、「プラモンコンボーピット(Phra Mongkhon Bophit)」を安置している「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit)」をご紹介しました。貴重な昔の写真なども一緒に展示されているだけでなく、隣の「ワット・シーサンペット」へも簡単にアクセスすることができますので、アユタヤ観光でも非常に人気のある場所です。
アユタヤへ来られる際には、是非、足を運んでみては如何でしょうか。
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