ワットプララーム(Wat Phra Ram) / アユタヤ王朝、初代のウートン王が眠る厳かな雰囲気を持つ遺跡


   
   
アユタヤ旧市街の中心地、「ワットプラシーサンペット」の直ぐ傍には、アユタヤ王朝を創設した「ラーマーティボーディー1世(ウートン王)」を火葬した場所に建立された「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」があります。

池の向こうに見えるメインパゴタが美しく、「アユタヤエレファントキャンプ」での象乗り体験の際に、記念写真を撮る場所でもあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

今回は、「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」をご紹介します。
     

「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」とは?

   

  
ウートン王の息子である第2代、第5代「ラーメースワン王」によって1369年に建立が開始され、歴代の王によって改修、増築を繰り返し1434年に完成した寺院です。
  
65年もの長い年月を掛けて作られた寺院ですが、1767年のビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻によって、他の遺跡同様に破壊され、今の姿となっています。
  
メインパゴタを4つのチェーディー(仏塔)で囲み、さらに外側を回廊で囲んだ作りとなっており、回廊沿いに遺跡を見て回ることができます。
  
  

「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」の見どころは?

   

1:メインパゴタ

  

   

 
メインパゴタ東正面 入口
     
「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」の中心にそびえるメインパゴタはクメール様式で作られており、「ワットラチャブラナ」「ワットチャイワッタナーラーム」にも採用されている建築様式で、トウモロコシのような仏塔は中段まで登ることのできる階段など、共通点が多々あります。

メインパゴタの正面は東側を向いており、西と北、南には偽の扉があり北と南には破壊された仏像のレリーフがあります。

ワットプララームの入口になっている方は西側となりますので、反対側が遺跡の正面となります。
 

2:破壊された仏像

 

   

   

    
ワットプララームの入口正面には礼拝堂跡があり、破壊された仏像を見ることができます。
  

   

   
入口正面から左側の回廊を回ると、ビルマからの侵攻により破壊された仏像が数多く安置されていますが、特に北側の偽扉正面に安置されている仏像の頭部は、戦渦の酷さを物語っています。

復元された仏像はなく、当時のままの姿を見せてくれます。
 

3:ガルーダとナーガ

   

   
メインパゴタの上部には、ヒンドゥー教の神鳥であるガルーダの彫像があり、ハッキリと確認できるのは西側と北側にの計2体となっています。建立当時には全方位4体が揃っていたのだと思いますが、ビルマからの攻撃によるものか、長い年月による風化なのかは今では知る由もありません。
  

   

    
また南の偽扉の上だけに、インド神話に起源をもつ蛇神のナーガの像が2つ安置されています。

筆者が知る限りアユタヤ遺跡の中で、メインパゴタなどの仏塔にナーガが安置されているのは、この「ワットプララーム」だけだと思います。珍しいので、是非、回廊を回りながら見てみて下さい。
 
 

4:破壊された仏像のレリーフ

 
北側
   
南側
   
チェーディー南側
   
メインパゴタの北と南側の偽扉には、仏像のレリーフが安置してありますが、これもビルマの侵攻時に残念ながら破壊されています。さらにメインパゴタの四隅にあるチェーディー(仏塔)にも仏像のレリーフがありますが、ことごとく破壊されています。

あんな高い場所にあるレリーフをどうやって壊したのか、逆に不思議になるほどです。
 
 

5:ブン・プララーム (Bueng Phra Ram)からの眺め

写真は違う日に撮影したものです。
 

 

    
「ブン・プララーム (Bueng Phra Ram)」はワット プララームの横にある大きな池です。アユタヤエレファントキャンプから、道路を渡ると少し広めの空き地があり、ここからのワット プララームの眺めは遺跡周辺の樹々の中から、メインパゴタが見えるようになり、その高さが強調され非常に美しいので、写真を撮るのに、おすすめのポイントでもあります。
  
  

6:レンガの違い

 

 
これは筆者個人的に、面白いと思っているだけですが、遺跡を見て回るとレンガの質が異なる場所が多々あります。

「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」だけでなく、「ワットマハタート」「ワットラチャブラナ」などでも見ることができ、歴代の王や現在のタイ政府などにより、何度も修復されたことを示すもので、それぞれに時代が異なるため、レンガの大きさや質が変わってしまい写真のように、見た目が違ってしまっています。
  
   

「ワットプララーム(Wat Phra Ram)」に行くには?

   

    

国鉄アユタヤ駅から行く場合

1:トゥクトゥクを利用する場合

アユタヤ駅の前には、客待ちのトゥクトゥクがいますので、片道100バーツで行くことができますが、周辺には世界遺産「古都アユタヤ」の構成遺跡が数多くありますので3時間600バーツで貸切った方がお得にアユタヤ遺跡を回ることができます。

2:レンタルサイクルを利用する場合

アユタヤ駅から、通りを渡りパーサック川の渡し船を使ってアユタヤ旧市街に入り、船着き場からアユタヤ島の周回道路である「Uthong Road(ウートンロード)」に出る前に、レンタルレンタルサイクルは1日50バーツで借りることができます。

レンタルサイクルは、下記で借りられます。
 
 

 
 
ただ台数が少ないので、レンタルサイクルが無い場合がありますので注意が必要です。

3:徒歩で行く場合

正直、アユタヤに長く住む筆者としては、おすすめできませんが、どうしても徒歩でのんびり散策したいという方の場合、アユタヤ駅から渡し舟で旧市街に渡り、そのまま真っすぐ西に向かって約1.5km、約20分ほど歩くと「ワットマハタート」へ到着しますので、そのまま「Rama Public Park」の公園内を真っすぐ抜ければ到着です。

乾季に入っても30℃を超えますので、徒歩で行く場合には日傘や水筒などを用意しておくことをおすすめします。

    

       

  

名称 ワット・プラ・ラーム
名称(英) Wat Phra Ram
営業時間 08:30~18:00
ライトアップ 19:00~21:00
料金 50バーツ
住所 Pratuchai Amphur Muang Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

その他、豆知識

1:トンポー(菩提樹)

   

   

   
チェーディーの上に自然に菩提樹が生えており、タイの方は「仏陀が悟りを開いた菩提樹」にちなんで、遺跡やお寺に生えている菩提樹の下には、神様が座っているといいます。

写真ようにチェーディーの真上に菩提樹が生えているのは、筆者が知る限り、アユタヤでも「ワット プララーム」だけだと思います。

筆者の妻もチェーディー(仏塔)の上に菩提樹が生えるのは、神様がいるからだといっていました。
 
 

2:ブン・プララーム (Bueng Phra Ram)

  

  
ワット プララーム(Wat Phra Ram)の横には、「ブン・プララーム (Bueng Phra Ram)」と呼ばれる大きな池があり、この池の土をワット プララームをはじめ、王宮やワット マハタートなどの地盤を固めるために掘り出したといわれています。
   

まとめ

 

 
アユタヤ王朝を創設した「ラーマーティボーディー1世(ウートン王)」を荼毘に付した場所へ建てられた寺院である「ワット プララーム(Wat Phra Ram)」をご紹介しましました。

アユタヤ遺跡の中心地に近い場所にありますが、何故か参拝者や観光客が少ないので、のんびりと遺跡を見ながら散策することができる、おすすめスポットです。

観光客が少ない分、ひっそりとした独特の雰囲気を持つ遺跡ですので、アユタヤへ来られた時には是非、足を運んでみて下さい。
 

 

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