アユタヤ旧市街の西側にある「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」は、Googleマップにも記載されておらず、礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)の基礎が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
位置的には「ワットチャイワッタナーラーム」のチャオプラヤー川を挟んだ反対側になり、一部の地元のタイ人の方が、その存在を知るだけだと思います。
今回は「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」をご紹介します。
「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」とは?
アユタヤ旧市街の島内、西側に位置し、以前にご紹介した「ワットワンチャイ」や「ワットルアンチークット」などの遺跡が集中するエリアの中にあり、その敷地の一部は隣接する民家の生活道路になっています。
Googleマップにも掲載されていない、礼拝堂跡と破壊された仏像、西側にメインチェーディー(仏塔)の基礎が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
他の遺跡同様、詳しい資料は失われており、正確な建立時期や理由などは分かっていません。
また遺跡周辺には土を掘り返した跡が残っていますが、発掘調査は途中で終わっているような感じで、全体像の掴み難い遺跡ですが四角いメインチェーディー(仏塔)の基礎から、アユタヤ王朝初期から中期に見られる特徴を備えています。
「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」の見どころは?
礼拝堂跡
他の遺跡同様、寺院正面は東側を向いており、礼拝堂跡が配置されています。礼拝堂周辺には、レンガで作られた壁面の基礎が残っており、アユタヤ王朝時代には仏像を安置していた礼拝堂の周辺を回れるように回廊状になっていたことが分かります。
ただ建物を支えていた柱の基礎は、礼拝堂内部だけに僅かに残っているだけとなっています。
破壊された仏像
礼拝堂跡の西側には大きな祭壇が残っており、破壊された仏像が安置されています。
祭壇の上には仏像を配置していた半円状の台座も残っており、さらに、この規模の小さな仏教寺院にしては、破壊された仏像の数が多いため、当時は多くの方が訪れ、信仰の対象になっていたことが伺えます。
西側のメインチェーディー(仏塔)基礎
寺院の西側、礼拝堂の壁の外にはメインチェーディー(仏塔)の四角い基礎のみが残っています。チェーディー(仏塔)の頂上部分が少しだけ、近くの樹木のそばに安置されているだけで、完全に破壊された姿となっています。
逆によく、確認しないと何か建築物の跡と間違ってしまうほどです。
「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」の雰囲気は?
字幕表示を「オン」にすると説明が流れます。
「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」への行き方
「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」はアユタヤ旧市街の島内、西側に位置し交通の便が悪い場所にあり、トゥクトゥクかレンタルバイクを利用して行くことになります。
1:トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができますが、すぐ近くには「ワットワンチャイ」や「ワットルアンチークット」、チャオプラヤー川を渡ると「ワットチャイワッタナーラーム」などの遺跡が多数あるため、3時間600バーツで貸し切った方がお得に遺跡巡りをすることができます。
2:レンタルバイクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅方面から渡し船を使って旧市街に渡り、「December House」で1日200バーツでレンタルバイクを借ります。
最も簡単な行き方は、お店の前を通るアユタヤ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」を左折して、ひたすら道なりに直進するだけとなり、片道約6km、時間にして約15分ほどの道のりとなります。
ただ「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」は現在申請中ですが、Googleマップにも掲載されていませんので、正確なマップで行くことができません。
参考の地図を掲載しておきますが、Googleマップの承認がおり次第、地図は差し替えしますので、しばらくお待ちください。
その他、豆知識
レンタルバイクの借り方(動画編)
筆者がよくレンタルバイクを借りる「December House」でのレンタルバイクの借り方を動画でご紹介します!
レンタルバイクを借りる際の条件
1:パスポート(原本)を預ける + レンタル代200バーツ
2:パスポートコピー + 保証金3,000バーツ + レンタル代200バーツ
パスポートを預けることに抵抗のある方は、コピーと保証金が必要になります。
まとめ
アユタヤ旧市街の島内、西側にある「ワットパッンガーム(Wat Phra Ngram)」をご紹介しました。Googleマップにも掲載されていない小さな遺跡ですが、多くの破壊された仏像があるなどアユタヤ王朝時代には信仰の対象になっていたことが分かります。
周辺には小さな遺跡をはじめ、少し走ると「ワットチャイワッタナーラーム」などの遺跡もありますので、是非、足を延ばしてみて下さい。
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