「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」はアユタヤ旧市街の西側、島内の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」沿いにあり、チャオプラヤー川を挟んだ対岸には「聖ヨセフ教会」を見ることができます。
近隣には、以前にご紹介した「ワットジャオプラッ」や「ワットウボーソット」などがあり、小さな遺跡が集中している場所となります。
寺院自体は礼拝堂とチェーディー(仏塔)の基礎、修道院で構成されています。
今回は「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」をご紹介します。
「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」とは?
アユタヤ旧市街の西側にあり、周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」沿いにある仏教寺院遺跡で、東側に正面入口を備え、礼拝堂、破壊されたチェーディー(仏塔)跡、少し西側に修道院跡といった構成になっています。
他の遺跡同様、正確な建立時期や理由などは分かっていませんが、アユタヤ王朝年代記に第18代の白象王こと「チャクラパット王(1509~1569年)」が即位前に、近隣に住んでいたことが記されており、アユタヤ初期から中期には建立されていたと考えられています。
「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」の見どころは?
礼拝堂跡
寺院東側の入口近くには、大きなしっかりと作られた基礎の上に礼拝堂が配置されており、周辺には聖域との境界線を表す「セーマー」と呼ばれる石板が配置されていたと思われる小さな基礎が数多く並んでいます。
礼拝堂本体の周辺部分には、建物の屋根を支える柱の丸い基礎が残されており、回廊のように周りを歩けるように作られています。
また内部にも6本ほどの柱の基礎が残されており、一部には柱を装飾していた漆喰が残っており、大きな建物だったことが伺えます。
礼拝堂内部の一番奥には、かなり大きな祭壇があり、その上にある半円状の土台の上に破壊された仏像が数多く並んでいて、さらに柱を支えていた基礎があるなど、他の寺院では見られない構造になっています。
破壊されたチェーディー(仏塔)の基礎
礼拝堂の後ろには破壊されて基礎だけになった2基のチェーディー(仏塔)跡があります。
一体になった大きな「T字型基礎」の中心に、破壊された仏像の一部を安置した祭壇があり、その左右に破壊されて基礎だけとなったチェーディー(仏塔)2基が配置されており、アユタヤ旧市街北部にある「ワットチャオヤー」にあるT字型4連チェーディー(仏塔)に似ています。
アユタヤ王朝時代には中心部分が祭壇ではなく、チェーディー(仏塔)だったということが遺跡の発掘調査で分かっています。
この大きな基礎の後ろ側には、レンガで仕切った部屋のような跡が残っており、住居だったような感じになっています。
修道院跡
寺院の敷地内、最も西側にあるのが修道院跡となり、内部には四角い柱の磯が整然と無数に並んでいて、余り他の遺跡では見ない構造になっています。
ただ、柱の基礎の数から考えると、アユタヤ王朝時代には立派な建築物だったのだと思います。
「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」の雰囲気は?
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「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」への行き方
「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」はアユタヤ旧市街の西側にあり、交通の便が悪い場所にありますので、国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用されることをオススメします。
レンタルサイクルでも行くことはできますが、最近は気温が37度前後の厳しい暑さになっていますので、熱中症などのリスクが高くオススメできません。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば片道150バーツで行くことができますが、少し足を延ばすと「ワットチャイワタナラーム」にも5分ほどの距離なので3時間600バーツで貸切って、他の近隣にある遺跡も一緒に回ることをオススメします。
名称 | ワットルアンチークット |
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名称(英) | Wat Luanfg Chee Krut |
営業時間 | なし |
拝観料 | なし |
住所 | Uthong Rd, Ayuttaya Municipality, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の西側にある「ワットルアンチークット(Wat Luanfg Chee Krut)」をご紹介しました。
小さな仏教寺院遺跡ですが、T字型の基礎を備えたチェーディー(仏塔)跡など、余り他の遺跡では見ない建築物も残されていますので、少し不便な場所にありますが是非、足を運んでみて下さい。
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