アユタヤには、ゾウに乗ることができるエレファントパークが大きく2つあり、一つはアヨタヤフローティングマーケット、もう一つが、今回ご紹介する「アユタヤ エレファント キャンプ」です。
「アユタヤ エレファント キャンプ」の方が規模的にも大きく、タイの方を含め、多くの観光客が訪れます。また以前にご紹介した「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット」や「ワット・プラ・シーサンペット」にも近く、アユタヤ観光の途中で寄っても十分に楽しめますのでおすすめです。
今回は、気軽に象乗り体験ができる「アユタヤ エレファント キャンプ」をご紹介します。
「アユタヤ エレファント キャンプ」とは?
アユタヤ王朝時代では、神聖な動物として王以外が乗ることを許されなかったゾウですが、近代に入り林業で伐採した木材などを運び出すなど、重要な役目を担っていました。
しかし現代では、重機やトラックなどの機械技術が発達したことで、その役目を終えています。
仕事の無くなったゾウを保護するために、タイ政府により全国各地に「エレファントキャンプ」が作られており、チェンマイにある「メーサー・エレファント・キャンプ」や「メータマン・エレファント・キャンプ」、パタヤの「パタヤ エレファント ビレッジ」、そしてアユタヤにあり、ご紹介する「アユタヤ エレファント キャンプ」などが、観光旅行で人気があります。
「アユタヤ エレファント キャンプ」の見どころは?
簡単にアユタヤエレファントキャンプの見どころをご紹介します!
1:エレファントライド(象乗り体験)
ゾウの背中に設置されたイスに乗って「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット」や「ワット・プラ・シーサンペット」、「ワット・プラ・ラーム」などを見ることができます。
ただゾウの背中は、思った以上に揺れますので、時々、気分の悪くなる方がいらっしゃいますので注意して下さい。
エレファントライドの価格には、タイ人価格と外国人価格がありますが、ゾウのエサ代が莫大にかかるのでタンブン(徳を積む)と思って下さい。
時間によってルートが異なりますので、簡単にご紹介しておきます。
1:7~10分のコース
最短の5~10分のライドであればエレファントキャンプを出て、一般道を渡り、「ワット・プラ・ラーム」が見える場所で引き返すというコースとなり、少し物足りなく感じると思います。
筆者も実際、初めてこのコースでゾウに乗ったとき、「たったこれだけ」と驚いたのを覚えています。
2:15~20分のコース
15~20分のコースでは、エレファントキャンプを出て、ナレースワンRd(Naresuan Rd)を「ワット・プラ・シーサンペット」のある方面へ向かい、「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット」の前でUターンし、「ワット・プラ・ラーム」の一望できるポイントに寄って戻ります。
このコースが短くもなく、長くもなく一番バランスが取れており、筆者もエレファントライドする時には、必ずこのコースにしています。
3:25~30分のコース
25~30分のコースでは、ナレースワンRd(Naresuan Rd)を通り、「ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット」の前まで行きますが、そこから直進し「ラーマ パブリック パーク(Rama Public Park)」の近くまで行き、Uターンして「ワット・プラ・ラーム」の一望できるポイントに寄って戻ります。
No. | コース | 所要時間(分) | 料金(タイ人) | 料金(外国人) |
---|---|---|---|---|
1 | 07~10 | 07~10 | 100 B | 200 B |
2 | 15~20 | 15~20 | 200 B | 400 B |
3 | 25~30 | 25~30 | 300 B | 500 B |
2:ゾウのショー
エレファントキャンプの入口にある広場で、ゾウが音楽に合わせてダンスやフラフープをしたり、小さな台に乗って曲芸をしたりと、盛り沢山の内容となっているショーを一人50バーツで見ることができます。
観客席との境にはロープが張られているだけで、真近でゾウの芸を見れるので50バーツは、正直、安過ぎると思います。
ただし時間によっては、ショーの会場に入場できない場合がありますので、入口にいる係の方に「ヤーク パイ ドゥ チャーン ショー (ゾウのショーを見に行きたい)」と聞いてみて下さい。
3:ゾウへのエサやり
エレファントキャンプの中には、先にご紹介したエレファントライド(象乗り体験)やショーが終わって休憩中のゾウにエサやりをすることが可能で、エレファントライドの乗り口のすぐ横で、数頭のゾウが柵の向こう側から、鼻を延ばしてエサをもらえるのを待っています。
ゾウのエサは、施設入口のところで「トウモロコシ」、エサやりの場所近くで「きゅうりや芋」などが小さなカゴで50バーツ、大きなカゴで200バーツで売られています。
ゾウにエサをあげるなんて、日本では絶対にできない経験なので、エレファントキャンプに来られたときには、是非、エサやりをしてみては如何でしょうか。
4:ゾウグッズの売店
エレファントライドが終わって、ゾウから降りた後の出口がゾウグッズの売店に繋がっており、中の張り紙に「グッズの収益はタイ国内のゾウ保護のために使われる」と書かれていました。
帽子や小銭入れ、ぬいぐるみなど手軽に買えるものから、大きな木彫りのゾウや壁に掛けるモニュメントのようなものまで、色々なものが販売されています。
5:ガネーシャ様の像
エレファントライドの乗り口の前に小さな祠があり、その中に「ガネーシャ」様の像が安置されています。エレファントキャンプなので、ゾウのお姿をした神様を祀るのは分かりますが、見ていると威厳があり、生きているのではないかと思うほど、魅力的な像なので、是非、ご覧になって下さい。
「アユタヤ エレファント キャンプ」への行き方
1:アユタヤ駅から行く場合
国鉄アユタヤ駅を降りて、目の前の小道を真っすぐ進むとパーサック川を渡してくれる船着き場に着きます。ここから船に乗ってアユタヤ旧市街へ渡り、トゥクトゥクかモタサイ(バイクタクシー)、若しくはレンタルサイクルでエレファントキャンプまで移動できます。
トゥクトゥクやモタサイ(バイクタクシー)であれば、交渉次第ですが片道100バーツ、時間は15分程で到着することができます。
レンタルサイクルであれば、100バーツほどでレンタル可能でエレファントキャンプまでの所要時間は20分程となります。
2:バンコクから車で来る場合
幹線道路である32号線(通称:アジアンロード)をアユタヤ市街方面へ入り、パーサック川を越えて旧市街に入り、突き当りにある「アユタヤナショナルアートミュージアム(Ayutthaya National Art Museum)」まで約6kmを直進します。
突当りを右折し約200m先にあるロータリーの交差点を左折して、約100mで右側に入口が見え到着です。
32号線(通称:アジアンロード)から約6.3km、時間にして約20分程の道のりとなります。
名称 | アユタヤ エレファントキャンプ |
---|---|
名称(英) | Ayutthaya Elephant Camp |
住所 | Tambon Pratuchai, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
駐車場 | 有(無料) |
営業時間 | 09:00~17:00 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.changdee.com/ |
レンタルバイクを使ってエレファントキャンプに行く道順
アユタヤ在住の筆者が、旧市街にある「December house」でレンタルバイクを借り、「アユタヤエレファントキャンプ」への行き方、道順を動画でご紹介!
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その他、豆知識
1:ゾウのお腹の下を3回くぐる
筆者が初めて知ったのは、上の子供を妻が妊娠したときですが、「ゾウのお腹の下を3回くぐると元気な赤ちゃんが産まれる」という言い伝えがあるらしく、エレファントキャンプの係の方にお願いして、ゾウのお腹の下をくぐらせてもらったことがあります。
日本的にいうと、ゾウのお腹の下を3回くぐると「無病息災」のご利益があるということらしいです。
先にご紹介した「ゾウのショー」が終わった後、1人50バーツを係の方に支払うと、ゾウのお腹の下をくぐらせてくれます。
2:ゾウとの記念写真
1:施設内での撮影
施設内の観光客がいる場所で、ゾウ使いの方とゾウが一緒にいる時には、1回100バーツで、ゾウ使いの方に自分の携帯やカメラを預けて記念写真を撮影してもらうことができます。ゾウの真横に立ったり、ゾウの足に座ったりポーズをとるとゾウ使いの方が、預けたカメラで撮影してくれます。
至近距離でゾウに触れることができますが、ゾウの皮膚は思ったより冷たくて、少し硬く、短い毛がチクチクと痛いですが、ゾウ使いの方いわく、ビクビクしているとゾウが嫌がるらしいので、楽しみながらゾウと記念写真を撮ってみて下さい。
2:エレファントライドの途中
エレファントライドがスタートして直ぐ、進行方向左側のキャンプ敷地内で、カメラマンの方が声を掛けてくれますので、写真を撮影してもらいましょう。
エレファントライドが終わって、出口に向かう途中に、撮影した写真が液晶パネルに表示されていますので、購入したい場合には、写真サイズを選んで支払いをすると数秒待つだけで記念写真がプリントアウトされて出て来ます。
3:チップについて
施設の張り紙に「ゾウ使いにチップは渡さないで」といった張り紙がしてありますが、タイの炎天下で私達、観光客を楽しませるために頑張ってくれていますので、エレファントライドが終わったときには、ゾウ使いの方に気持ち良くチップを渡してあげて下さい。
額は幾らでも構わないのですが、筆者はいつも100バーツを降り場に着く前に渡しています。
まとめ
女性の方がタンブンでフルーツを持って来ています。
エレファントライド(ゾウ乗り)が気軽に体験できる「アユタヤ エレファント キャンプ」をご紹介しました。
今回、子供にねだられて数か月ぶりにエレファントライド(ゾウ乗り)をしましたが、沿道にある、それぞれ異なるお店の方がフルーツ、ココナッツの実、サトウキビをゾウに3回もタンブン(徳を積む)をしていました。
筆者も長年アユタヤにいますが、ゾウ乗りの途中でタンブン(徳を積む)を経験したのは初めてでした。
アユタヤ観光に来られたときには、日本では絶対に体験することができないエレファントライド、是非、試してみて下さい。
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