チェーディー・シースリヨータイ / アユタヤ王朝のヒロイン「シースリヨータイ王妃」を祀る仏塔


  
アユタヤ旧市街の西側に位置する「チェーディー・シースリヨータイ」は、島周辺を周回する「Uthong Rd(ウートンロード)」沿い、チャオプラヤー川の畔にあり、白と黄金のコントラストが美しいチェーディー(仏塔)となります。

遺跡群から離れていることもあり、観光客の方が殆ど訪れることのない穴場スポットです。

今回は、白と黄金のコントラストが美しい「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」をご紹介します。
   

「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」とは?

  

  
アユタヤ王朝第18代チャクラパット王の統治時代には、ビルマ(現在のミャンマー)、タウングー王朝からの軍事侵攻を受けており、俗にいう「泰緬戦争(たいめんせんそう)」が3度もあったとされています。

1549年の第一次泰緬戦争で「シースリヨータイ王妃」は男装して象に乗り、王に同行していたといわれ、その戦闘の最中にチャクラパット王を守って亡くなったとされています。

「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」は、このアユタヤ王朝第18代のチャクラパット王の妃である「シースリヨータイ王妃」の遺骨を祀ったチェーディー(仏塔)といわれており、アユタヤ旧市街の遺跡群の西、チャオプラヤー川沿いにひっそりと建っています。

「シースリヨータイ王妃」は実在した人物とされていますが、本当に象に乗って戦ったのかは正確な文献などが無いため、諸説あるようです。
 
 

「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」の見どころは?

  

1:白と黄金のチェーディー(仏塔)

  

   

  
アユタヤ旧市街の島を周回する「Uthong Rd(ウートンロード)」からも、その美しい姿を見ることができます。チェーディー(仏塔)の台座部分には登ることができ、祭壇もありますので敬虔なタイ人の方がお参りに訪れています。
  

   
また台座部分はテラスになっており、チェーディー(仏塔)を回れるように作られています。
  
  

2:庭園の花々

  

  

  

  
「シースリヨータイ王妃」を祀ってあるということで、花が多いのかは分かりませんが、同じ敷地内には花壇などが綺麗に整備されていて、季節の花々を見ることができます。
 

    
またチェーディー(仏塔)の西側には大きな樹が茂っており、のんびりと木陰の中を散策することができます。
  

   
これは写真を撮り忘れているので、軽く情報として記載しておきますが、入口からチェーディー(仏塔)へ向かう右側にはシースリヨータイ王妃の銅像が安置されており、参拝することができるようになっています。

「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」の場所は?


  
アユタヤ旧市街の西に位置し、遺跡群からは離れていますので徒歩で行くことは難しく、基本はトゥクトゥクやレンタルサイクルで行くことになります。トゥクトゥクであれば100~200バーツで行くことができます。
  
ただ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」に沿った場所にあり、以前にご紹介した「ワット チャイワッタナーラーム」へ行く途中に見ることができますので、トゥクトゥクの運転手に先に、交渉しておけば途中で寄ってくれると思います。
  
  

  
 

名称 チェディ・プラ・シースリヨータイ
名称(英) Queen Suriyothai’s Chedi
住所 Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000
拝観料 無料

 
 

その他、豆知識

1:お寺へ「油」をタンブンする

   

  

  
タイのお寺や遺跡などには、お線香やロウソクをお供えする祭壇があり、火をつける灯篭が必ずと言って良いほど設置してあります。また油をすくってロウソクに注ぐといったものもあり、比較的、油を使うことが多くあります。
  
そこで、お寺や遺跡に参拝する際に油を持って行き、灯篭などに注ぐというのもタンブンの一つとされています。
 

油はスーパーで市販されている「サラダ油」で十分で、このタンブンをすることで「油が全ての物事をスムーズにしてくれる」という意味合いがあります。

 
お寺によっては、小さなビンに油を入れた物を20バーツでタンブンするようになっている所もありますので、厄落としのつもりで試してみては如何でしょうか。
   

まとめ

 

  
アユタヤ旧市街の西、チャオプラヤー川の畔にある「チェーディー・シースリヨータイ(Chedi Sri Suriyothai)」をご紹介しました。見どころが少なく、遺跡群から離れていることもあり観光客は殆どいない穴場ポイントですが、アユタヤ王朝の中で唯一のヒロインとして有名な女性を祀る場所でもあります。
  
この機会に、一度、足を運んでみては如何でしょうか。
   
 
  

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