ワット ボーロープッタラム / 大学構内にあり、観光客の少ない小さな寺院遺跡


  
「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」はアユタヤ旧市街の南側に位置し、「アユタヤ病院」へ繋がる「シーサンペットロード(Si Sanphet Rd)」沿いにあり、沿道から見ることができる仏教寺院遺跡です。
   
ただ厳密には「アユタヤ ラチャパット大学(Phranakhon Si Ayutthaya Rajabhat University)」の敷地内にあるため、タイ人の観光客が殆どで、外国人の観光客を見ることは余りありませんので、ゆっくりと見学できるようになっています。
  
今回は「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」をご紹介します。
  
   

「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」とは?

  

  
「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」は、アユタヤ旧市街の南側に位置し、大小2つの礼拝堂と2基のチェーディー(仏塔)を備えた仏教寺院遺跡で、アユタヤ王朝第31代の「ペートラーチャー王(1632年~1703年2月)」が、王になる前に住んでいた場所に1689年に建立させたといわれています。
  
建立当時、礼拝堂の屋根に黄色の釉薬(ゆうやく)が塗られた瓦が使われていたことから「ワット クラブアンクルブ(Wat Krabuang Khlueb)」とよばれたとの記述も残っています。
  
これは第30代のナラーイ王の統治時代に、アユタヤから北上したロッブリー県に、首都機能を一部移管する副首都が建設され、その時に作られた「ナラーイ ラチャニベット宮殿(Narai Ratcha Nivet Palace)」の「デュシット サワンタンヤーマハ プラサート スローンホール」の黄色い釉薬(ゆうやく)が塗られた屋根瓦を参考に、「ペートラーチャー王」が作らせたといわれています。
  
残念ながら1767年のビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻で破壊されてしまい、当時の黄色い釉薬(ゆうやく)の塗られた面影はありません。
  
  

「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」の見どころは?

  

1:2基のチェーディー(仏塔)

  

  

  

    
遺跡の入口付近にあるチェーディー(仏塔)は2基ありますが、そのうちの一つは破壊されたままの状態となっており、もう1基についてはタイの美術局により修復され、クメール様式の美しい姿を見せてくれます。
  
チェーディー(仏塔)の上はテラスになっており、登ってグルっと回ることができるようになっています。
  

2:大きな礼拝堂と仏像

  

  

   

   

  
大きな礼拝堂の中には、黄色い袈裟を纏った大きな仏像が安置されており、入口から穏やかなお顔を拝見することができます。
  
お線香やロウソクをお供えできるようになっており、筆者が訪れた時にもタイ人の方がお参りに訪れていました。また、仏像の後ろを通って、そのまま礼拝堂の裏に出ることもできるため、仏像の後ろ側も見ることが可能になっています。
   

3:小さな礼拝堂跡と破壊された仏像

  

  

  

   

  
「シーサンペットロード(Si Sanphet Rd)」の道沿いから見えているのが、この小さな礼拝堂で、建物の壁部分と中に安置されていた仏像は破壊されており、当時の様子を窺い知ることはできません。
  

   
ただ床に使われているレンガが「ワット プララーム」の壁面と同じように、質が異なるので、これも建築を専攻する方などには興味深い見所かも知れません。

4:橋の遺跡

   

   

    
厳密には「ワット ボーロープッタラム」の遺跡ではなく、昔、横にあった運河を渡るために作られた橋の遺跡が今でも残っています。
   
運河が無くなり、ゴミが散乱しており非常に残念ですが綺麗なアーチを描いた橋になっており、一応、通れるようにはなっていますので、試しに渡ってみましたが、全く不安なく歩くことができます。
  
  

「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」に行くには?

   

  
「ワット ボーロープッタラム」はアユタヤ旧市街の南側に位置しており、「シーサンペットロード(Si Sanphet Rd)」沿いにあるので、迷うことなく行ける遺跡です。
  

国鉄アユタヤ駅を起点にする場合

  

1:トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅からであれば、直ぐ近くにある「アユタヤ病院」までが80バーツとなっており、時間的には5~10分ほどで行くことができます。
  

2:レンタル自転車を利用する場合

先の記事で、ご紹介したように国鉄アユタヤ駅から渡し船(5バーツ)で旧市街に渡り、レンタルサイクルを借りて行く場合には、周回道路である「Uthong Rd」を左に700mほど進み、橋の高架下をくぐったら右折して、幹線道路である「国道309号線」へ出ます。
  
国道309号線をそのまま西方面へ2km直進すると「Ayutthaya National Art Museum」の突当りになり、これを左折して約200mほどで到着します。
  
全行程約3km、時間にして約15分ほどとなりますので、気軽に行けるのではないでしょうか。
    

3:自動車で行く場合

バンコク方面から自家用車で行く場合、幹線道路である「国道32号線」、通称アジアンロードからアユタヤ市街地に入り、そのまま橋を渡って「Ayutthaya National Art Museum」の突当りまで約6km、時間にして15分ほど直進し、左折して約150mほどで、左側に小さな駐車場がありますので、ここに駐車して到着です。
  
仮に駐車場が空いていない場合、路上駐車でも長時間でなければ問題ないと思います。
  
  

  
   

名称 ワット ボーロープッタラム
名称(英) Wat Boromphuttharam
営業時間 08:00~17:00
料金 無料
住所 Pratuchai,Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

  
    

その他、豆知識

  

アユタヤの名物スイーツ

以前、記事でご紹介したアユタヤの名物スイーツである「ローティーサイマイ」のお店が、「ワット ボーロープッタラム」の直ぐ近くにありますので、行き方をご紹介しておきます。
   
「ワット ボーロープッタラム」を見学した後は、そのままチャオプラヤー川に向かって500mほど歩いて行くと、突当りになりますので右折して少し行くと、アユタヤ名物スイーツである「ローティーサイマイ」を売っているお店が左側にズラッと並んでいますので、休憩がてら試してみては如何でしょう。
   

   
   

まとめ

  

   
アユタヤ旧市街の南側、「シーサンペットロード(Si Sanphet Rd)」の道沿いにある「ワット ボーロープッタラム(Wat Boromphuttharam)」をご紹介しました。小さな仏教寺院遺跡ですが、アユタヤ王朝第31代「ペートラーチャー王」が建立したという由緒あるものです。
   
大学の構内にあるため、筆者も本当に入って良いのか悩みましたが、警備の方に「パイ カンナイ ダイマイ?」と聞くと、気軽に入れてくれますので足を延ばしてみては如何でしょうか。
  
  

 

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