ワット マヘーヨン / 王の回廊とゾウの彫刻が守るチェーディーを持つ寺院遺跡


  
ご紹介する「ワット マヘーヨン」はアユタヤ旧市街の島の外、東側にある仏教寺院の遺跡ですが、隣には修行を行うテンプルトレーニングセンターがあり、白い衣装を纏った尼僧さんがいらっしゃいます。
   
「ワット マヘーヨン」は、世界遺産「古都アユタヤ」の構成遺跡ではありませんが、アユタヤ旧市街「ワット マハタート」の横にある「ワット ラチャブラナ」を建立したアユタヤ王朝第8代「サームプラヤー王」にも由来のある寺院です。
   
今回は「ワット マヘーヨン」をご紹介します。
   

「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」とは?

   

   
先にも少しご紹介しましたが世界遺産「古都アユタヤ」の構成遺跡の一つである「ワット ラチャブラナ」を建立したアユタヤ王朝第8代「サームプラヤー王」が1438年に建立したといわれています。

後のアユタヤ王朝第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」が1709~3年もの期間を掛け、大規模な修復、改修工事を行ったとされています。

寺院遺跡の入口からは、王族のみが通ることを許された回廊をはじめ、今でも多くの参拝者が訪れる礼拝堂、その奥には80体ものゾウの彫刻が配置された「チェーディー チャーン ローム(仏塔)」など、数多くの見どころがあります。
  
  

「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」の見どころは?

  

1:王族専用の回廊(The Corridor)

  

  

   

    
寺院の入口から礼拝堂までの間が、王とその家族が歩くための回廊になっており、今では多くの参拝者を出迎えてくれます。このような回廊を持つ遺跡は、この「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」以外にはアユタヤにはありませんので、これだけでも十分な見どころになっています。
  
また回廊の最初と最後の部分には、壁の外へ回れる抜け道があり、その昔、王族以外の方が通ったのだと思います。
  

2:礼拝堂

   

  

  

  

     
回廊の奥には大きな礼拝堂があり、多くの参拝者の方が訪れています。ご本尊は1767年のビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻によって破壊されてしまっていますが、今はその破片の一部を大切に安置しています。
  
ここには尼僧の方がおられ、参拝者の方の対応をされています。またタンブンでロウソクやお線香などを備えようと聞いてみると、お金は不要なので祭壇近くにあるものを自由に使って下さいとのことでしたので、訪れた時には気軽にタンブンをしてみては如何でしょうか。
  

  
また注意点として、この礼拝堂に上がる階段の前で靴を脱ぐ必要があります。
  

  
猫も礼拝堂の中でくつろいでいて、可愛かったです。
   

3:チェーディー チャーン ローム(仏塔)

   

  

  

  

  
礼拝堂の奥には、80体ものゾウの彫刻が配置されたスリランカ様式の仏塔、「チェーディー チャーン ローム(仏塔)」があります。
  

    
このチェーディー(仏塔)の周辺には仏像を安置していた跡があり、他の寺院遺跡にはない特徴を備えています。
    

   

  
またチェーディーのテラス部分には、崩落した最頂部が、そのままの状態で保存してあり、その大きさには驚くと思います。
  

4:寺院内のチェーディー(仏塔)

     

  

  

  

  

  
「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」の敷地内には、数多くのチェーディー(仏塔)がありますが、よく観察するとチェーディー チャーン ロームと同様のスリランカ様式のものや、スコータイ様式のものなど、それぞれに形状が異なることに気が付きます。
  
時間があれば、ゆっくりと境内を散策してチェーディー(仏塔)を見てみるのも面白いと思います。
  
  

「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」の雰囲気は?

  
動画をアップする予定です。
   

「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」へ行くには?

  

   
「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」はアユタヤ旧市街の島の外にあり、国鉄アユタヤ駅から行く場合にはトゥクトゥクやレンタルサイクルなどで行くことができます。
  

トゥクトゥクを利用する場合

 
国鉄アユタヤ駅から「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」までの料金は片道100バーツになり、近くには「アヨタヤフローティングマーケット」「ワット クディーダオ」がありますので、トゥクトゥクの運転手に交渉して一緒に回ってみると面白いと思います。

レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅前でレンタルサイクルを1日50バーツで借りて行く場合、距離的には約2.5kmほどで約15分ほどの道のりとなります。
   
国鉄アユタヤ駅から南へ進み、「クルンシーリバーホテル」の東側にある踏切を渡ります。ここから約900mほどで「チェーディーワットサムプルーム(Chedi Wat Sam Pluem)」の交差点になりますので、ここを左折し約1kmほど直進すると、右側に「ワット マヘーヨン」の大きな看板がありますので、その交差点を右折して道なりに進めば、正面にチェーディー(仏塔)が見えてきます。
このチェーディー(仏塔)の反対側に入口がありますので、迂回してすすめばすぐです。

国鉄アユタヤ駅から約20分ほどの道のりとなります。
  
  

  
  

名称 ワット・マヘーヨン
名称(英) Wat Mahaeyong
拝観料 50バーツ
住所 Tambon Hantra, Amphur Pra Nakorn Sri Ayutthaya, Ayutthaya 13000

    

まとめ

  

  
アユタヤ旧市街の島の外にある「ワット マヘーヨン(Wat Maheyong)」をご紹介しました。近くには先にご紹介した「アヨタヤフローティングマーケット」や「ワット クディーダオ」、少し離れますが「ワット ヤイチャイモンコン」などがありますので、合わせて観光をされてみると面白いと思います。

 
  
  

   
   

  
 
   

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