ワットボートラチャデチャ / 破壊されたチェーディー(仏塔)の頂上部と供物を受取る仏像がある小さな遺跡


   
ご紹介する「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」は、アユタヤ旧市街の島の外、東側にある「ワットマヘーヨン」「ワットクディーダオ」などの遺跡群の中の一つです。
    
礼拝堂跡に大きな仏像を安置し、裏手に倒壊した巨大なチェーディー(仏塔)の残骸が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
   
今回は、小さな遺跡「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」をご紹介します。
    

「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」とは?

   

  
「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」はアユタヤ旧市街の島の外側、東側に点在する遺跡群の中の一つとなります。寺院の構成も簡素で、礼拝堂跡の基礎の奥側に祭壇と仏像が安置され、その奥の空き地に巨大なチェーディー(仏塔)の先端部分の残骸が残るのみとなっています。
   
建立された時期や理由などは、他の小さな遺跡同様に詳しい資料などが残されておらず、詳細については分かっていません。
   
近隣には「ワットクディーダオ」をはじめ、「ワットチャカワン」「ワットマヘーヨン」などもあり、幹線道路沿いにあるため、見つけ易い遺跡でもあります。
   
  

「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」の見どころは?

 

1:礼拝堂跡と仏陀像

  

   

   

    
「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」の礼拝堂奥に安置されているのが、ゾウや猿などの動物の像に囲まれた金色のイスに座った仏像です。
  

   

    
面白いことにゾウや猿の像が仏陀像に対して供物のお供えをしている配置になっており、余り見ない構図の仏像となっています。
   
黄金の仏陀像の下には、ビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻で破壊された仏像の一部も安置されており、周辺住民の方がタンブンでお線香などのお供えをしているようでした。
   
ただこの礼拝堂と仏像は40~50年ほど前に、ここ現存していた古いチェーディー(仏塔)の上に作られたらしく、アユタヤ王朝時代に作られたものではありません。
   

2:西側の破壊されたチェーディー(仏塔)

  

  

   

   

   
礼拝堂跡の後ろ側には空き地が広がっており、形状的にスリランカ様式のチェーディー(仏塔)の頂上の一部部分が横たわっています。人の身長ほどもある大きなものですが、このチェーディー(仏塔)の基礎などはなく、「ワットボートラチャデチャ」にあるのが不思議な感じがします。
   
ただこの大きさから推測すると、直ぐ近くにある現存寺院である「ワットアヨタヤ」にあるチェーディー(仏塔)と同じ位、巨大なものだったと考えられています。
   
チェーディー(仏塔)の近くにはナーガの形をした祠が祀ってあります。
   
   

「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」の雰囲気は?

  

   
     
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「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」に行くには?

  

  
このサイトで初めてご紹介した「アユタヤの隠れた人気ヌードル店「Naiyoung Thai Noodle」」への通り道沿いにあり、国鉄アユタヤ駅からであれば、トゥクトゥクやレンタルサイクルで行くことができます。
  

トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅からであれば片道150バーツで行くことができますが、直ぐ近くには「ワットクディーダオ」をはじめ、「ワットマヘーヨン」「ワットチャーン」などがありますので、1時間200バーツでトゥクトゥクを貸切った方がお得です。
  

レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅周辺であれば、ママチャリで100バーツ、マウンテンバイクで200バーツで気軽にレンタルすることができます。
 
レンタルサイクルを借りたら、まずはアユタヤ旧市街の反対側である東方面へ向かい、「Chedi Wat Sam Pluem」を目指します。「Chedi Wat Sam Pluem」の交差点を左折して「アヨタヤフローティングマーケット」方面へ向かい、幹線道路を約1.6kmほど直進すると左側にワットボートラチャデチャが見え、到着です。
 
距離にして約3.0km、時間にして約20分ほどの道のりとなります。
    

まとめ

  

    
アユタヤ旧市街の島の外、東側の遺跡群の一つである「ワットボートラチャデチャ(Wat Botrachadecha)」をご紹介しました。幹線道路からも仏像を確認することができるため、簡単に行くことのできる遺跡でもあり、中々見ることがないチェーディー(仏塔)の頂上部分は、その大きさを実感することができます。
 
アユタヤには、こういった小さな遺跡があちこちにありますので、散策してみては如何でしょうか。
 
 
    






      
    
   

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