タムナックマヘーヨン / 第33代ターイサ王が寺院改修工事視察の際に住んだといわれる、小さな住居の遺跡


   
ご紹介する「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」はアユタヤ旧市街の島の外、東側にある遺跡群の中の一つで、遺跡の名称の通り、「ワットマヘーヨン」「ワットチャーン」の間にあり、周辺には何もない小さな遺跡です。
  
ただ「ワットマヘーヨン」の大規模な修復、改修工事を行ったアユタヤ王朝第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」に関係する遺跡といわれています。
 
今回は「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」をご紹介します。
  
   

「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」とは?

   

      
アユタヤ旧市街の島の外、東側にある遺跡群の中の一つで、名称を直訳すると「マヘーヨンの屋敷、王宮?」といった感じに表現される住居の遺跡となります。
※タムナックが高貴な人が泊まる宿泊施設などに使われるタイ語です。
  
これは1709年から3年もの時間を掛け、「ワットマヘーヨン」の修復、改修工事を大々的に行ったアユタヤ王朝第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」が、工事の進捗具合確認に来た際、現地に宿泊するための施設だったといわれていることから、ついた名称のようです。
 
アユタヤ王朝年代記には、ターイサ王は視察に来ると1~3ヶ月もの長期間、この屋敷に滞在していたとの記述も残っています。
  
   

「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」の見どころは?

屋敷の遺跡

   

   

   

     
建物内側の大きさは幅10.5m、長さ24.8mの2階建ての建物で、1階部分に床を支えていた12本の柱の基礎が残っており、アーチ型の入口から内部に入ることができます。
 
2階への階段などはなく、壁面に床板や梁の木材を差し込んだと思われる窪みを見ることができます。
 
アユタヤ遺跡で見られる礼拝堂などの壁面と比べても、分厚く重厚に作られており、当時は頑丈な建物だったことが分かります。
 

物見やぐらの基礎?

   

    

    
屋敷の東側には礼拝堂のような小さな基礎、西側には柱の基礎が残った建築物跡があり、こちらは建築状況を確認する物見やぐらのような感じになっています。
    
    

「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」の雰囲気は?

   
   

  
  
         
字幕表示を「オン」にすると遺跡の説明が流れます。
     
   
   

  
   

【c】GoPro

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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
       
   

「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」への行き方

   

   
「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」はアユタヤ旧市街の島の外、東側の遺跡群の一つですが、Googleマップにも掲載されていません。「ワットマヘーヨン」の隣にあり、国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクか、レンタルサイクルで気軽に行くことができます。
 

1:トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から「ワット マヘーヨン」までの料金は片道100バーツになり、近くには「アヨタヤフローティングマーケット」「ワット クディーダオ」がありますので、3時間600バーツで貸切った方がお得です。
 

レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅前でレンタルサイクルを1日50バーツで借りて行く場合、距離的には約2.6kmほどで約20分ほどの道のりとなります。
   
国鉄アユタヤ駅から南へ進み、「クルンシーリバーホテル」の東側にある踏切を渡ります。
   
ここから約900mほど直進すると「チェーディーワットサムプルーム(Chedi Wat Sam Pluem)」の交差点になりますので、ここを左折し約1kmほど進むと、右側に「ワット マヘーヨン」の大きな看板がありますので、その交差点を右折して道なりに進めば、正面にチェーディー(仏塔)が見えてきます。

このチェーディー(仏塔)の反対側にある「ワットマヘーヨン」の入口を通過して突当りを右折し、100mほどで到着です。
  
2019年04月13日現在、グーグルマップにも載っていませんので、航空写真のみを掲載しておきます。正式に承認されてから、地図の差し替えをする予定です。
  
Googleマップからの正式な承認がおりましたので、地図を差し替えておきますので参考にして下さい。
   
   

  
  

名称 タムナックマヘーヨン
名称(英) Tamnak Maheyong
開園時間 フリータイム
拝観料 無料
住所 Tambon Hantra, Amphur Pra Nakorn Sri Ayutthaya, Ayutthaya 13000

  
  

その他、豆知識

ソンクラーン(水掛け祭)

   

   
2019年は、04月13日からソンクラーン(水掛け祭)の長期休暇に入っており、アユタヤ旧市街でも決められた地域内で盛大な水の掛け合いが始まります。
 
水掛け祭の際、普通のお水だけなら良いのですが、ベビーパウダーや食紅を混ぜ着色した水を掛けられる場合があり、服に染み込んでしまうと、後から汚れが完全に落ちないという場合があります。
 
ソンクラーンに出掛ける際には、汚れても大丈夫な服を着て行くことを強くオススメします。
  
   

まとめ

   

    
アユタヤ旧市街の外、東側にある住居の遺跡である「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」をご紹介しました。
 
アユタヤ王朝第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」が視察の際に、長期間に渡り住んだ遺跡で、王が「ワットマヘーヨン」の修復、改修に尽力していたことが分かる遺跡です。
 
小さな遺跡ですが、住居の遺跡は珍しいので、是非、足を運んでみて下さい。
 
 
   
 
    





      
    
   

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