国際運転免許の取得方法を詳しくご紹介！ / 海外渡航先で、車やバイクで気ままに旅行するための必須アイテム！

引用：写真AC
　　　　　　
アユタヤの遺跡群を時間に縛られず、安く気軽に効率良く観光して廻るには、1日200バーツでレンタルバイクを借りるのが最も便利な方法ですが、ひとつ面倒なことは「日本で国際運転免許を取得してくる必要がある」ということです。
　　　　　
この「国際運転免許」を取得していれば、タイだけでなくジュネーブ条約に加盟している国であれば、どこでも運転することが可能で旅行での移動手段の幅が広がります。
　　　　
今回は日本での「国際運転免許の取得方法」について、ご紹介します。
　　　
　　　

国際運転免許とは？

　　　
引用：写真AC
　　
日本の運転免許証を持っている方が国際運転免許を取得して渡航する場合、ジュネーブ条約に加盟している世界約98ヵ国で、所持している免許の種類に応じて自動車やバイクなどを運転することが可能となります。

私たちが一般的に国際運転免許と呼んでいるのは、正確には「国外運転免許証」と呼ばれ、各都道府県にある警察の運転免許課や運転免許試験場などで、取得条件を満たしている方が申し込むことで発行されます。
　　

　　　　
有効期間は「1年間のみ」となり、その間に何度、海外へ渡航しても問題なく使用することが可能ですが、有効期間が満了した国際運転免許証については返納する必要があります。
　
仮に返納しなかった場合、次回、新たに申請する場合に、国際運転免許証が交付されない可能性もありますので注意が必要です。
　　　　　

国際運転免許の申請場所について

　　　
引用：写真AC
　　　
国際運転免許証の申請、取得は各都道府県の警察署をはじめ、運転免許更新センターや運転免許試験場などで申請が可能で、お住まいの都道府県ごとに指定された申請場所がありますので、グーグルで「〇〇県　国際運転免許証」と検索をすると簡単に見つけることができます。
　
申請場所によって、即日または後日交付など、国際運転免許をもらえるまでの期間が異なりますので、余裕をみて渡航1ヶ月前には申請を行った方が良いと思います。
　

東京都の場合

例として東京都にお住まいの方であれば、先ほどのグーグル検索の方法で、下記の指定申請場所を探すことができます。

1：運転免許試験場

運転免許試験場	受付日時（平日）	受付日時（日曜日）	休日
府中運転免許試験場	08:30～16:30	08:30～16:30	土曜日、祝日、休日、年末年始
鮫洲運転免許試験場	〃	〃	〃
江東運転免許試験場	〃	〃	〃

2：運転免許更新センター

運転免許更新センター	受付日時（平日）	受付日時（日曜日）	休日
神田運転免許更新センター	08:30～16:30	対応なし	土日、祝日、休日、年末年始
新宿運転免許更新センター	〃	〃	〃

3：指定警察署

指定警察署	受付日時（平日）	受付日時（日曜日）	休日
世田谷警察署	08:30～16:30	対応なし	土日、祝日、休日、年末年始
板橋警察署	〃	〃	〃
立川警察署	〃	〃	〃

国際運転免許の取得資格について

　　　
引用：写真AC
　　
国際運転免許の取得については、先にも少し触れましたが取得資格があり、この条件を満たしていない場合には免許の交付を受けることができませんので注意が必要です。

1：普通運転免許、または普通自動二輪免許を所持していること

自動車運転免許（大型・普通・二種を含む）、または自動二輪免許（大型・普通）を所持しておらず、特殊運転免許（大型・小型）や原付免許しか所持していない場合には、国際運転免許を取得することができません。
　

2：日本の運転免許が有効期限内であること

当然ですが、日本の運転免許が有効期限内であることは必須条件となります。
　　　
仮に海外に渡航している期間に運転免許の有効期限が切れてしまった場合には、国際運転免許の効力も失われますので、最悪、事故に巻き込まれた際、無免許運転として罰則を受ける可能性がありますので十分な注意が必要です。
　
日本の運転免許更新も有効期限の1年前から行うことができますので、しっかりと確認をしておくことを強くおすすめします。
　

3：免許停止処分予定者や停止中の方でないこと

スピード違反などの道路交通法違反により、免許停止処分を受ける予定や免許停止中でないことが申請資格となります。
　

4：海外への渡航予定、または渡航証明ができる

これは必要書類にもなっていますが、海外への渡航予定を証明できるように航空チケットや予約表、旅行会社の旅程表などの用意が必要です。海外渡航の予定がない場合には国際運転免許を取得することはできません。
　
　　　

国際運転免許申請時の必要書類

　　　
引用：写真AC
　　　
国際運転免許の申請は基本的に本人が行うようになっていますが、「本人が既に海外へ渡航中」という場合に限り、代理人申請を行うことができます。
　　　
警視庁のウェブサイトに詳しく掲載されています。
ウェブサイト：日本人が外国で車を運転するには
　

本人が申請を行う場合

　　　　　　　
1：日本の運転免許証（有効期限内のもの）
　
2：写真1枚
（縦5cm✕横4cm、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの。）
　　
3：パスポート等渡航を証明する書類
（パスポート、航空チケット（予約表含む）、旅行会社から提出された予約表や旅程表など）
　　　
4：古い国外運転免許証をお持ちの方は、その国外運転免許証
　　　
5：手数料2,350円
　　　　　　

代理人が申請を行う場合

　　　　　　　
1：日本の運転免許証（有効期限内のもの）
　　　
2：写真1枚
（縦5cm✕横4cm、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの。）
　　
3：パスポートのコピー（未使用のページを含め、全ページ）
※パスポートは、スタンプ（出入国記録）が押印されているものが必要
　　
4：本人から代理人にあてた依頼文書（委任状等）
　　　
5：代理人の身分を証明するもの（運転免許証等）
　
6：手数料2,350円
　　　　　　

ジュネーブ条約の加盟国について

　　　
fxxuによるPixabayからの画像
　　
警視庁のウェブサイトには「国外運転免許証が有効な国（ジュネーブ条約締約国一覧）」が掲載されており、この一覧に載っている国では国際運転免許を使って自動車やバイクなどの運転ができます。
　
ご自身の渡航先が加盟国かどうかを事前に調べておくことをおすすめします。
　

アジア圏

フィリピン、インド、タイ、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、スリランカ、カンボジア、ラオス人民共和国、大韓民国

中近東

トルコ、イスラエル、シリア、キプロス、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦　　

アフリカ

南アフリカ、中央アフリカ共和国、エジプト、ガーナ、アルジェリア、モロッコ、ボツワナ、コンゴ民主共和国、コンゴ、ベナン、コートジボワール、レソト、マダガスカル、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、セネガル、シエラ・レオネ、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ジンバブエ、ナミビア、ブルキナファソ、ナイジェリア　　

ヨーロッパ

英国、ギリシャ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フランス、イタリア、ロシア連邦、セルビア、モンテネグロ、スペイン王国、フィンランド、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、ポーランド、アイルランド、ハンガリー、ルーマニア、アイスランド、ブルガリア、マルタ、アルバニア、ルクセンブルク、モナコ、サンマリノ、バチカン、キルギス、ジョージア、チェコ共和国、スロバキア、スロベニア、リトアニア　　

アメリカ

アメリカ合衆国、カナダ、ペルー、キューバ、エクアドル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、バルバドス、ドミニカ共和国、グアテマラ、ハイチ、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ジャマイカ　　　

オセアニア

ニュージーランド、フィジー、オーストラリア、パプアニューギニア　　

特別行政区等

香港、マカオ、フランスの海外領土（フランス領ポリネシア等）、アルバ、キュラソー島、シント・マールテン、ケイマン諸島、マン島、ガーンジー、ジャージー、ジブラルタル、アメリカ合衆国の海外領土（グアム、プエルトリコ等）
　　　
　　　

まとめ

　　　　
引用：写真AC
　　　
海外への渡航前に、国際運転免許を取得する方法についてご紹介しました。タイは左側通行で、車も右ハンドルとなり、日本と変わらない感覚で運転することができるため、アユタヤ遺跡群をトゥクトゥクで見て廻るのも良いですが、レンタカーやレンタルバイクで地図を見ながら廻ってみるのも面白いと思います。
　
実際、筆者がレンタルバイクをよく借りる「December House」でお会いした日本人旅行者の方からも、レンタルバイクの運転免許について聞かれることがありましたので、興味のある方は日本で国際運転免許を取得して来られることをおすすめします。
　
ただし、タイの場合、運転の荒い方が多く事故率も高いので、運転には十分に注意するようにして下さい。
　