タイの世界遺産の街、アユタヤには東西南北、中心部の各方面に遺跡が点在しており、それぞれの地区ごとに特徴があります。
以前、世界遺産「古都アユタヤ」の構成遺跡が集中する中心部と比較的大きな遺跡群がある北側の遺跡について、アユタヤ遺跡の廻り方をご紹介しました。
今回は、観光地として有名な「アヨタヤフローティングマーケット」などがある東側にある遺跡の廻り方をご紹介します!
東部にあるアユタヤ遺跡の特徴
特徴1:大きな建築物の残る遺跡が多い
アユタヤ旧市街の東部に残る遺跡は、チェーディー(仏塔)や礼拝堂など大きな建築物が残っているものが多く、直ぐ近くで崩壊した巨大なチェーディー(仏塔)などを見ることができます。
特徴2:遺跡が幹線道路沿いにあり分かり易い
東部にある遺跡の多くが、同じ地区内に集中しており、さらに幹線道路に沿って点在しているため、北部にある遺跡のように路地の奥に入って探す必要がなく、レンタルサイクルやバイクで気軽に廻ることができます。
特徴3:アユタヤ王朝の王様に関わる遺跡が多い
アユタヤ王朝時代の王様に関わりがあり、歴史的な背景がしっかりと分かっている遺跡が多いのが特徴で、アユタヤ王朝第8代「サームプラヤー王」が建立し、後に改修、修復されたものが多いといわれています。
東部にあるアユタヤ遺跡のおすすめは?
先にもご紹介しましたが、アユタヤ旧市街の島の外、東側にある遺跡群はアユタヤ王朝の歴代の王に関係するものが多く、見応えのある遺跡が多くあります。また観光名所の一つでもある「アヨダヤフローティングマーケット」もあるため、お土産購入も楽しむことができます。
アユタヤ在住の筆者が、おすすめする観光地と遺跡をご紹介します。
1:アヨタヤフローティングマーケット
アユタヤにある人工的に作られた水上マーケットで、アユタヤでのお土産を探すには最適な場所です。外国人は入場料が200バーツと高額ですが、中にはお菓子や雑貨をはじめ、タイ料理のレストランなどがあります。
隣にもマーケットやエレファントビレッジもありますので、楽しめると思います。このアヨタヤフローティングマーケットにあるエレファントビレッジは、数百メートル離れた「ワットチャーン」周辺を廻って戻ってくるルートを通ります。
アユタヤにも小規模ですが、観光用のフローティングマーケットがあり、休日には多くの観光客で賑わっており、時間帯によっては、…
2:ワットチャーン
アヨタヤフローティングマーケットからのエレファントライドで通る仏教寺院遺跡で、広大な敷地に大きなメインチェーディー(仏塔)と破壊された仏像が安置された礼拝堂があります。アユタヤ王朝第9代「ボーロマトライローカナート王」に建立されたという伝承が残っています。
「ワットチャーン(Wat Chang)」は、直訳すると「ゾウのお寺」となり、「アヨタヤフローティングマーケット」からのエ…
3:ワットクディーダオ
この「ワットクディーダオ」は筆者、お気に入りの遺跡で倒壊したスリランカ様式のメインチェーディーをはじめ、ほぼ完全な形で現存している礼拝堂の柱や寺院周辺を取り囲む壁の門など、スケールが大きく綺麗で、かつ観光客もほとんど訪れない、超穴場スポットです。
幹線道路沿いにあり、アクセスもし易く、入場料は無料で誰でも開場時間内であれば気軽に入ることができます。
ご紹介する「ワット クディーダオ(Wat Khudee Dao)」はアユタヤ旧市街の島の外側、「アヨタヤフローティ…
4:ワットワットチャカワン
「ワットクディーダオ」の隣にあり、アユタヤ王朝初期に近隣にあったと考えられているコミュニティーによって建立されたと考えられており、1767年のビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻によって破壊されるまで、長く信仰の対象であったといわれています。
「ワットクディーダオ」と無料駐車場を共有していますので、どちらも併せて行くことができます。
「ワットチャカワン」は、「ワットプラシーサンペット」など遺跡群の中心であるアユタヤ旧市街の島の外、東側の地域にあります。…
5:ワットシカーサムッド
「ワットマヘーヨン」の北隣にあり、周囲を聖域を示すセーマーの代わりに、お濠に囲まれていて小さな橋を渡っていくと、礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)が残る仏教寺院遺跡です。メインチェーディー(仏塔)の基礎部分にはアーチ状の凹みがあり、アユタヤ王朝当時には仏像が祀ってあったことが分かりますが、現在は仙人?精霊?の像が安置してあります。
ご紹介する「ワットシカーサムッド」は、アユタヤ旧市街の外側、東側の遺跡群の中の一つとなります。以前にご紹介した「ワットマ…
6:ワットマヘーヨン
現存寺院と遺跡が隣り合わせにあり、「ワットラチャブラナ」を建立したアユタヤ王朝第8代「サームプラヤー王」によって作られ、その後、第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」が3年の月日を掛けて改修、修復した仏教寺院といわれ、「王の回廊」やアユタヤではここにしかない象のレリーフを携えた「チェーディー チャーン ローム(象の仏塔)」など、他の遺跡にはない建築物があるおすすめスポットです。
入場料は50バーツですが、一見の価値はあります。
ご紹介する「ワット マヘーヨン」はアユタヤ旧市街の島の外、東側にある仏教寺院の遺跡ですが、隣には修行を行うテンプルトレー…
7:タムナックマヘーヨン
第33代「プーミンタラーチャー王(ターイサ王)」が、先にご紹介した「ワットマヘーヨン」の改修工事の視察や現場指揮のために宿泊していた別荘の遺跡で、「ワットマヘーヨン」から歩いて200mほどの場所にあり、併せて見られると歴史を感じることができます。
入場料は無料です。
「タムナックマヘーヨン(Tamnak Maheyong)」はアユタヤ旧市街の島の外、東側にある遺跡群の中の一つで「ワット…
東部にあるアユタヤ遺跡への移動方法
アユタヤ旧市街の島の外、東側の遺跡群などへ行く場合、国鉄アユタヤ駅からであればトゥクトゥクか、レンタルバイクを利用して行くと効率良く、廻ることができます。
1:トゥクトゥクを利用する場合
アヨタヤフローティングマーケットやワットマヘーヨンなど片道100バーツで行くことができますが、3時間600バーツで貸し切って廻った方がお得です。
2:レンタルバイクを利用する場合
日本で国際免許を取得していれば、国鉄アユタヤ駅前でレンタルバイクを1日200バーツで借りた方が、時間に縛られず自由に廻ることが可能で、近くには観光名所の「ワットヤイチャイモンコン」などもありますので、気軽に足を延ばせると思います。
↓ 日本での国際免許取得についてはこちら!
アユタヤの遺跡群を時間に縛られず、安く気軽に観光して廻るには、1日200バーツでレンタルバイクを借りるのが最も便利な方法…
2:レンタルサイクルを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば、レンタルサイクルを1日50~100バーツで借りるという方法もありますが、比較的交通量の多い場所を通るため、注意が必要です。
アユタヤ東部の遺跡への行き方(動画編)
実際に筆者がレンタルバイクを借りて、おすすめの遺跡の順番に移動した動画を撮影してみましたので、参考にして下さい。レンタルサイクルでも同じ道順で移動すれば、効率良く遺跡を観て廻れると思います。
1:アユタヤ駅から、アヨタヤフローティングマーケットへの行き方
2:アヨタヤフローティングマーケットから、ワットチャーンへの行き方
3:アヨタヤフローティングマーケットから、ワットクディーダオとワットチャカワンへの行き方
4:ワットクディーダオからワットシカサームッドへの行き方
5:ワットシカーサムッドからワットマヘーヨンへの行き方
6:ワットマヘーヨンからタムナックマヘーヨンへの行き方
字幕表示を「オン」にすると遺跡の簡単な説明が表示されます。
「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、東側にある遺跡群のレンタルバイクでの廻り方をご紹介しました。タイに出る前に、日本で国際免許を取得しておけば、気軽にレンタルバイクを借りて、アユタヤの遺跡を観て廻ることができますので、是非、効率良くアユタヤ観光を楽しんでみて下さい。
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