アユタヤ旧市街の島の外、北西部に位置しバンコクへ続く幹線道路国道347号線沿いにあり、当初Googleマップにも掲載されていなかった仏教寺院遺跡で、小さな礼拝堂とスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)、何かしらの建築物を依り代にして大きく成長したトンポー(菩提樹)で構成されています。
交通の便が非常に悪い場所にあり、トゥクトゥクかレンタルバイクを利用して行くことになりますが、幹線道路沿いということもあり、比較的、見つけ易いので気軽に行くことができます。
今回は「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」をご紹介します。
「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」とは?
アユタヤ旧市街の島の外、北西部、バンコクへ続く幹線道路国道347号線沿いに位置し、交通の便が非常に悪い場所にあるため、トゥクトゥクかレンタルバイクを利用して行くことになります。
敷地内には小さな礼拝堂とスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)、巨大に成長してご神木になっているトンポー(菩提樹)で構成された仏教寺院遺跡ですが、正確な建立時期や理由は分かっていません。
2012年の発掘調査と修復工事によって、メインチェーディー(仏塔)の建築様式からアユタヤ王朝中期に建立されたと考えられています。
ただ寺院正面は、他の遺跡と同様に東側を向いていますが、全ての建築物が一つの大きな基礎の上に作られており、さらに礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)が南北に並んで建立されたアユタヤでは珍しい配置となっています。
建立理由は分かっていませんが、アユタヤ王朝時代にビルマ(現在のミャンマー)からの度重なる軍事侵攻の際、アユタヤ北西部は首都への防衛線となっており、多数の犠牲者がでたといわれており、その慰霊のために建立されたと考えられています。
「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」の見どころは?
1:礼拝堂
礼拝堂は寺院の北側に配置されており、寺院自体の大きな基礎の上に建てられ、内部には仏像を祀った祭壇とタンブンで寄贈されたと思われる白い仏像があります。
周辺にはレンガの壁の跡が残っており、この壁面と内部の柱で建物の天井を支えていたことが分かります。
隣にある民家の方が清掃をされているようで、非常に綺麗に管理されて気持ちの良い場所でもあります。
2:メインチェーディー(仏塔)
寺院の巨大な基礎の上に、丸い基礎があり、その上にスラッとした釣り鐘型の本体が乗っているスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)で、大きな破損もなく美しい形状を残しています。
アユタヤ王朝中期に見られる特徴を備えており、最上段の部分が欠けてはいますが、頂上のリング部分も殆どが現存しています。
メインチェーディー(仏塔)には漆喰が残っていますが、レリーフなどの装飾は無いようです。
3:トンポー(菩提樹)のご神木
メインチェーディー(仏塔)の隣には立派に成長し、ご神木になっているトンポー(菩提樹)が茂っており、その高さはメインチェーディー(仏塔)よりも大きい、非常に見応えのあるものです。
幹の内部にはレンガが見えますので、何らかの建築物を依り代に成長しており、正面には小さな祠と仏像が安置されています。
「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」の雰囲気は?
字幕Onで簡単な説明が流れます
「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」への行き方
「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」はアユタヤ旧市街の島の外、北西部に位置し、交通の便が非常に悪い場所にあるため、トゥクトゥクかレンタルバイクを利用して行くことになりますが、バンコクへ向かう幹線道路である国道347号線沿いにあり、大型トラックなどの交通量が非常に多いため、レンタルバイクでは危険なため、トゥクトゥクを利用して行かれることをおすすめします。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅からであれば、片道200バーツで行くことが可能ですが、当初Googleマップにも掲載されていない遺跡だったため、トゥクトゥクの運転手も場所を知らない可能性が高いと思います。
昨日、グーグルに申請して承認がおりていますので、行かれる際にはGoogleマップを運転手に見せて行くことができると思いますが、近隣には「ワットプーカオトーン」などもありますので、3時間600バーツで貸切った方がお得だと思います。
名称 | ワットロントーン |
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名称(英) | Wat Rong Thong |
営業時間 | なし |
拝観料 | なし |
住所 | Tha Wa Su Kri, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北西部にある「ワットロントーン(Wat Rong Thong)」をご紹介しました。遺跡が集中する旧市街から離れており、交通の便は悪い場所にありますが、先端部分まで残っている美しいメインチェーディー(仏塔)とご神木のトンポー(菩提樹)は一見の価値がありますので、この機会にお出掛けしてみては如何でしょうか。
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