ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)/ 王立修道院に指定され、アユタヤ王朝時代の壁画や美しいチェーディー(仏塔)が残る見どころの多い現存仏教寺院


   
アユタヤ旧市街の島の外、西側に位置し、アユタヤ王朝時代に建立されたといわれる「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」は、今も多くのお坊さんが修行されており、王立修道院にも指定されている由緒ある仏教寺院です。
   
寺院内には大きなメインチェーディー(仏塔)をはじめ、クメール様式のサブチェーディー(仏塔)などもあり、非常に綺麗で見どころも多く、おすすめの場所です。
    
今回は「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」をご紹介します。
   
  

「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」とは?

   

    
アユタヤ旧市街の島の外、西側に位置し、今でも多くのお坊さんが修行をしている現存寺院で、現チャクリー王朝の王立修道院にも指定されている由緒ある寺院といわれています。
    
その歴史は古く、アユタヤ王朝初期から中期にかけて建立され、アユタヤ王朝後期に改修、修復されたと考えられており、寺院にはスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)と礼拝堂、寺院正面にはクメール様式のサブチェーディー(仏塔)などがあり、厳かな雰囲気を持つ場所でもあります。
    
また礼拝堂周辺には聖域を示す、大きなセーマーが設置されているなど、随所に見どころが多い寺院ですが、交通の便が悪いこともあり、観光客の方は存在も知らない穴場スポットです。
    
   

「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」の見どころは?

1:寺院正面、入口の門

   

  

   

    
メインチェーディー(仏塔)や礼拝堂は低いレンガ壁で囲まれ、立派な扉を備えた門が3ヵ所ほどあり、その中でも寺院正面に位置する門の上部には漆喰のレリーフで図柄が掛かれていて、内容はよく分かりませんが年代物なのが分かります。
    

2:馬?の像

         

    

   
先にご紹介した正面入り口の門の前には、狛犬のような「馬?の像」があり、筆者も初めて見るものでした。
     

3:サブチェーディー(仏塔)

  

    

    
寺院入口の門をくぐると左右対称に、クメール様式とアユタヤ王朝後期に見られる多角形型のサブチェーディー(仏塔)が並んでいます。
   

   

    

             
どちらも修復はされているようですが、特にクメール様式のサブチェーディー(仏塔)には、美しい漆喰のレリーフが現存しており、見どころの一つです。
  

        
多角形型のサブチェーディー(仏塔)は、若干小さいですが、こちらも綺麗な形状をしています。
   

4:礼拝堂

   

  

   

   

   

  

     
アユタヤ王朝後期の建築物に見られる特徴を備えている礼拝堂内部には、黄金に輝く仏像が多数、安置されており、敬虔なタイ人の方の信仰の対象となっています。
    

  

  

  

     
ただ、この礼拝堂の見どころは他にあり、保存状態が悪く部分的にしか残っていませんが、壁面にアユタヤ王朝時代の壁画が描かれており、文化的に非常に価値のあるものです。
   

  

   

      
特に、先にご紹介した仏像の後ろ側の壁には、壁画が綺麗に残っていますので、是非、タンブンをした後に仏像の後ろに回ってみて下さい。
     

5:礼拝堂の漆喰のレリーフ

    

  

  

  

       
また礼拝堂入口をはじめ、建物周辺にある窓の枠に施された漆喰のレリーフは、花柄やナーガなど伝説上の生き物などが配置され、細部に渡って緻密に作られており、非常に美しくアユタヤ王朝時代から受け継がれている貴重な文化遺産で、こちらも見どころの一つです。
      

6:スリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)

    

  

  

  

     
四角いテラス状に配置された基礎の上に釣り鐘型の本体がのっている形状をしており、特に漆喰のレリーフなどはありませんが、頂上付近に魔除けの鈴が取付けられていて綺麗な音色を聞かせてくれます。
      

7:礼拝堂裏の祠?

  

  

  

    
礼拝堂の後ろ側の壁には小さな祠があり、中には仏像が安置されていますが、その外窓が他の現存寺院でも見ない珍しいもので、楕円状の窓を作り、その下に男性と女性が描かれたレリーフが配置してあります。
   
正直、このようなレリーフをアユタヤの遺跡や現存寺院で見たのは、ここ「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」が初めてで、どういう意味があるのか分かりませんが、見ていて優しい気持ちになれると思いますので、是非、見てみて下さい。
     
     

「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」の雰囲気は?

    
   
https://youtu.be/SaIbhd2etg8
    
    
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「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」への行き方

    

     
「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」はアユタヤ旧市街の島の外、西側に位置し、交通の便が悪い場所にあるため、国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用して行かれることをおすすめします。
    

トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができますが、10分ほど離れた場所には「ワットローカヤスターラーム」をはじめ、「ワットウォラチェータラーム」「チェーディーシースリヨータイ」などがありますので3時間600バーツで貸切った方が、お得に回ることができます。
   
     

    
    

名称 ワットサーラープーン
名称(英) Wat Sala Pun
名称(タイ語) วัดศาลาปูนวรวิหาร
営業時間 08:00~17:00
拝観料 なし
住所 Phu Khao Thong, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

   
   

その他、豆知識

現存叙階ホールの外壁

   

   

    
ご紹介したアユタヤ王朝時代から続く古い寺院の横に、新しくて大きな現代風の叙階ホールがあるのですが、この外壁には大きな仏像の細工が施してあり、しかも建物側面にあるため、回り込んで観ない限り気付く人はいない気がします。

「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」に行かれる時には、試しに見てみて下さい。
   
   

まとめ

   

   
アユタヤ旧市街の島の外、西側にある現存寺院「ワットサーラープーン(วัดศาลาปูนวรวิหาร・Wat Sala Pun)」をご紹介しました。
   
現存寺院ということもありますが、メインチェーディー(仏塔)をはじめ、礼拝堂内部の壁画やクメール様式のサブチェーディー(仏塔)など、意外に見どころの多い綺麗な場所でもあります。
   
王立修道院に指定されていることもあるのか、筆者が訪れた際には、多くのタイ人の参拝者がいました。交通の便が悪い場所にあるため、外国人観光客は、まずその存在も知らないと思いますので、のんびりと散策することができます。
   
アユタヤ旧市街の西側を回る際には、是非、足を延ばしてみて下さい。
  

   
   



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