ご紹介する「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」はアユタヤ旧市街の島の外、北東側に位置し、小さなメインチェーディー(仏塔)だけが残る小さな遺跡ですが、バス会社の敷地内にあり、許可がなければ見ることができないものです。
保存状態が良いため、漆喰のレリーフがしっかりと残っており、非常に美しいメインチェーディー(仏塔)を見ることができます。
今回は「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」をご紹介します。
「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」とは?
アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置し、メインチェーディー(仏塔)が残るだけの小さな遺跡ですが、バス会社の敷地内にあるため、許可がないと見ることができないものです。
他の遺跡同様、正確な建立時期や理由などは分かっていませんが、唯一、現存するメインチェーディー(仏塔)は多角形型をしており、アユタヤ王朝第34代「ボーロマコート王」の時代(アユタヤ王朝後期)に建立されたのではないかと考えられています。
アユタヤ王朝第34代「ボーロマコート王」の時代には、仏教の布教を熱心に行っていたことから、多くの仏教寺院などを修復、改修作業が行われており、この「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」も、そのうちの一つだったと考えられています。
「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」の見どころは?
この「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」にはメインチェーディー(仏塔)のみが現存しており、それ以外の建築物はありませんが、アユタヤ王朝時代からの漆喰のレリーフが残っており、その技術力の高さを垣間見ることができます。
ただこのメインチェーディー(仏塔)に装飾されている漆喰のレリーフは、失われることなく殆どが、その原型を留めており、ここまで繊細なレリーフが残っているチェーディー(仏塔)はアユタヤ旧市街にもなく、筆者が知る限り、このメインチェーディー(仏塔)だけだと思います。
またメインチェーディー(仏塔)の下には、破壊された仏像の一部が残っていますが、その原型を確認することはできません。
私有地の中にあるため、正直、タイ語ができないと敷地内に入ることができないため、見ることは難しいですが、このバス会社の方は「気軽に観て下さい」という感じでフレンドリーに案内して下さいました。
このメインチェーディー(仏塔)のレリーフは、必見です!
「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」の雰囲気は?
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「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」への行き方
アユタヤ旧市街の島の外、北東側にありますが、以前にご紹介した「ワットウォンコーン」や「ワットメーナーンプルーン」の近くとなり、比較的、行き易い場所にあります。
ただ交通量の多い幹線道路沿いになるため、レンタルサイクルで行くこともできますが、できればトゥクトゥクを利用されることをおすすめします。
1:トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができますが、近隣には「ワットメーナーンプルーン」をはじめ、「ワットウォンコーン」や「ワットスワンナーワ」など、見どころの多い遺跡や現存寺院が数多くありますので4時間800バーツで貸切った方が、お得に遺跡を回ることができます。
2:レンタルサイクルを利用する場合
国鉄アユタヤ駅側から渡し舟で旧市街に入り、「December House」で1日50バーツでレンタルサイクルを借りて「ワットマハタート」へ向けて「Ho Rattanachai Rd」を西に約1.2kmほど直進します。「ワットマハタート」の交差点に着いたら、そのまま右折して「ワットラチャブラナ」や「ワットスワンナーワ」などを左に見ながら、道なりに約1kmほど進むと左側に「ワットウォンコーン」が見えますので、そのまま道なりに右折して約350mほど進むと、左側に敷地内に大型観光バスが数多く停まっている会社がありますので、ここで到着です。
駐車場に入って左側に事務所がありますので、ここで「ポム、ヤークドゥ、チェーディー、パイ、カンナイ、ダイマイ、クラップ?(チェーディーが見たいのですが、中に入ってもいいですか?)」と聞いてみて、「ダァイ、OK(いいですよ)」といった返事をもらってから入るようにして下さい。
名称 | ワットヴィハーントーン |
---|---|
名称(英) | Wat Wihan Thong |
名称(タイ) | วัดวิหารทอง |
営業時間 | 08:00~17:00 |
定休日 | – |
入場料 | – |
住所 | 36/1 หมู่ที่ 5 Tambon Khlong Sa Bua, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北側にあり、バス会社の敷地内にあるため、許可なく見に行くことができない「ワットヴィハーントーン(วัดวิหารทอง・Wat Wihan Thong)」をご紹介しました。
アユタヤの遺跡を約80ヵ所以上見て来た筆者が断言できるほど、これだけ細かな漆喰の美しいレリーフが残るメインチェーディー(仏塔)は、必見の遺跡です。
大きなメインチェーディー(仏塔)ではありませんが、アユタヤに来られた際には、是非、足を運んでみて下さい。
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