ご紹介する「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」は、アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する小さな遺跡で、以前、ご紹介した「ワットパーデーン」と運河を挟んだ反対側にあります。
近隣住民の方が綺麗に整備されており、筆者が訪れた際も「遺跡を見ていいですか?」と一言尋ねると、気持ち良く迎え入れてくれました。
今回は「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」をご紹介します。
「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」とは?
アユタヤ旧市街の島の外、北側に点在する遺跡群の中の一つで、以前にご紹介した「ワットパーデーン」と運河を挟んだ反対側に位置し、破壊された仏像の一部と礼拝堂の跡が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
寺院は他の遺跡同様、東側を向いており、アユタヤ王朝当時には礼拝堂とメインチェーディー(仏塔)があった立派な寺院だったことは想像できます。
残念なことに、政府による正式な遺跡調査は行われていないことと、現存する建築物が破壊された仏像の一部と祭壇だけとなり、手掛かりになる遺物が少ないため、正確な建立時期や理由など一切が分かっていません。
隣に位置する「ワットパーデーン」がアユタヤ王朝初期に建立されていることを考慮すると、王朝初期から中期にかけて建立された可能性はあると思います。
「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」の見どころは?
破壊された仏像と祭壇
「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」には現存する建築物が、破壊された仏像とその祭壇だけとなりますが、アユタヤ王朝当時には大きく立派な仏像だったことが分かります。
パッと見た感じは、仏像の全形が分かり難いほどに破壊されていますが、じっくり見ると足と腰部分が残っており、近くには腕や足の部分が散乱しています。
「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」
https://youtu.be/iDKzXY87G-c
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「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」への行き方
「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」はアユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する遺跡群の中の一つで奇跡の寺院として有名な「ワットナープラメーン」から「ワットチャオヤー」に抜ける幹線道路から、少し狭い路地を入った場所にあり、国鉄アユタヤ駅からレンタルサイクルでも行くことができますが、近隣の遺跡を見るのであればトゥクトゥクを利用されることをおすすめします。
トゥクトゥクを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から片道150バーツで行くことができますが、近隣には「ワットチャオヤー」をはじめ、「ワットナープラメーン」や「ワットジョンコム」などのスケールの大きな遺跡が数多くありますので3時間600バーツで貸し切った方がお得に廻ることができます。
現在、申請中ですがGoogleマップにも掲載されていないため、トゥクトゥクの運転手の方も知らない可能性が高いので注意が必要です。
名称 | ワットクウィット |
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名称(英) | Wat Khwit |
名称(タイ語) | วัดขวิด |
営業時間 | なし ※ただし近隣住民の方の迷惑になりますので17時以降は行かないようにして下さい |
拝観料 | なし |
住所 | Khlong Sa Bua, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北側に位置する「ワットクウィット(วัดขวิด・Wat Khwit)」をご紹介しました。
小さな集落の中にあり、破壊された仏像と祭壇が残るだけの遺跡ですが近隣住民の方が綺麗に清掃されており、古いものに対する敬虔な気持ちが伝わってくる気持ちの良い場所です。
見どころは少ないですが、北側の遺跡群を回る際に足を延ばしてみては如何でしょうか。
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