古代給水タンク(Ancient Water Tank)/ アユタヤ王朝王宮内の生活基盤を支えた、非常に珍しい灌漑設備の遺跡


   
アユタヤ王朝時代、島の中心部にあった王宮などに水を給水するための設備があったといわれており、王宮だけでなくアユタヤに点在する仏教寺院遺跡の数々にも、その痕跡が残っています。

アユタヤでも人気の高い観光地の一つ「ワットプラーシーサンペット」「ワットヴィハーンプラモンコンビット」の横にある市場へ抜ける道の傍に王朝時代の「給水タンク」の遺跡が残っています。
 
今回は、アユタヤ王朝時代に王宮の生活基盤を支えた「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」の遺跡をご紹介します。
 
     

「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」とは?

   

   
アユタヤ王朝は、チャオプラヤー川とパーサック川の二つの河に挟まれた島の中にあり、島内には運河が張り巡らされていました。基本的には、川や運河からの水よりも井戸からの地下水を使用することが多かったようですが、王宮などには青銅製のパイプなどで作られた大規模な上水道が通っていたといわれています。
 
筆者の知る限り、これら上水道などの進んだ灌漑設備の遺跡が残るのは、旧市街北側の「ワットプラヤーメーン」と、この「古代貯水タンク」だけだと思います。
  
非常に珍しい遺跡なのですが、他の遺跡と同様に建設された時期などの情報は、一切残っていないため、謎に包まれたままとなっていますが、1665年に描かれた絵画の一部に記載されています。
  
タイ政府機関であるファインアート部門によって修復されていますが、遺跡近くには何の説明文などがないため、殆どの方が何の遺跡なのか分からないと思います。
 
レンガと漆喰で作られており、アユタヤ王朝当時には高い治水技術があったことが分かります。

現在は大きなトンポー(菩提樹)に壁面を侵食されており、地面の部分には穴が開いてしまっていますが、横にある貯水池近くにはアユタヤ王朝初期に見られる古代レンガも埋もれており、王朝初期から中期にかけて作られた可能性が高いと考えられています。
 
 

「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」の見どころは?

1:破壊された仏像と修復された仏像

   

  

   
給水タンクの正面には、以前、ご紹介した「ワットプラヤコン」にあった仏像のように、アユタヤ王朝滅亡時にビルマ(現在のミャンマー)軍に破壊された仏像を修復したものが安置されています。
  

   

     
その他にも足の部分だけとなった仏像が3体分、安置されています。
 

2:古代給水タンク

    

   

   

    
古代の給水タンクはレンガとモルタルで作られ、大きさは長さ約10m✕幅約5m、高さも約6mほどある大きな給水タンクで、壁面は大きく育ったトンポー(菩提樹)で侵食されており、天井部分にも他の樹々が大きく育っています。
 
残念ながら、遺跡の侵食が酷いためかトンポー(菩提樹)の一部は切り取られており、枯れている部分もあります。
   

   

     
また所々、壁面のレンガが剥ぎ取られたり、切り目のような切断跡があったりと、内部には何もないと思われますが盗掘被害にあっているようで残念です。
  
   

古代給水タンク(Ancient Water Tank)の雰囲気は?

  

  
  
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「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」への行き方

  

   
「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」は、アユタヤ旧市街の中心部に位置する「ヴィハーンプラモンコンボピット」の敷地内にあり、お土産を購入できる「市場」に抜ける道の傍にあり、簡単にアクセスすることができます。
  
ただGoogleマップには掲載されていない情報のため、申請はしていますが仮の地図を掲載しておきます。

Googleマップからの承認がおり、地図に正式に掲載されましたので、地図の差し替えをしておきますので、参考にして下さい。
 

1:トゥクトゥクを利用する場合

国鉄アユタヤ駅からであれば片道150バーツで行くことができますが、近隣には世界遺産の主要構成遺跡が数多くありますので3時間600バーツで貸切って回った方がお得です。また市場でお土産を買った場合など、荷物が増えることを考えるとトゥクトゥクを利用することをおすすめします。
 

2:レンタルサイクルを利用する場合

アユタヤ旧市街に渡し舟で渡り、「December House」で1日50バーツでレンタルサイクルを借り、そのまま「Ho Rattanachai Rd」を「ワットマハタート」に向けて西に約1.2kmほど直進します。
 
「ワットマハタート」の交差点に到着したら、そのまま右折して最初の信号機を左折し、「ワットプラーシーサンペット」へ抜ける「Naresuan Rd」を西に道なりに進むと「ヴィハーンプラモンコンボピット」に到着しますので、駐輪場にレンタルサイクルを停めて、境内から横の市場へ抜ける道へ向かうと右側に「古代給水タンク(Ancient Water Tank)」が見えます。
    
      

   
     

名称 古代給水タンク
名称(英) Ancient Water Tank
営業時間 08:00~17:00
拝観料 なし
住所 Pratu Chai Sub-district, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

  
   

まとめ

  

   
アユタヤ旧市街の中心部、観光名所である「ヴィハーンプラモンコンボピット」の横にある「古代貯水タンク(Ancient Water Tank)」をご紹介しました。
 
他では見ることのできない貴重な遺跡ですがアナウンスなどもないため、余り知られていない、ある意味レアな遺跡です。
 
アユタヤ観光中に「ヴィハーンプラモンコンポビット」や「ワットプラーシーサンペット」へ行かれた際には、少しだけ足を延ばしてみて下さい。
 
   
   



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