「ワットランカ(Wat Langka)」は、アユタヤ旧市街の東側、王朝時代に作られた運河の横を通る道路沿いに位置し、クメール様式のチェーディー(仏塔)が残るだけの小さな仏教寺院遺跡です。
周辺の住宅に囲まれた小さな公園のような遺跡なので、観光の途中で気軽に足を運べると思います。
今回はチェーディー(仏塔)のみが残る「ワットランカ(Wat Langka)」をご紹介します。
「ワットランカ(Wat Langka)」とは?
アユタヤ旧市街の東側、「チャオプロム市場」にほど近い王朝時代の運河沿いにあり、チェーディー(仏塔)だけが残る小さな公園のような仏教寺院遺跡です。
他の遺跡同様、建立された正確な時期や理由などは分かっていませんが、遺跡調査によってクメール様式のチェーディー(仏塔)はアユタヤ王朝初期に建立されたと考えられています。
またアユタヤ島内の東側でクメール様式のチェーディー(仏塔)があるのは「ワットランカ(Wat Langka)」のみとなり、当時は由緒ある寺院だったのではないかといわれています。
「ワットランカ(Wat Langka)」の見どころは?
クメール様式のチェーディー(仏塔)
アユタヤ王朝初期に建立されたと考えられており、チェーディー(仏塔)内部にも入ることができますが、ハトやコウモリの巣になっていますので入らない方が無難だと思います。
正面入り口は他の遺跡同様、東側を向いており、運河沿いの道路からはチェーディー(仏塔)の後ろ側から遺跡に入るような感じになっています。
チェーディー(仏塔)正面には階段があり、中段にあるテラスを回ることができ、途中、地元の方がお供えされた精霊の置物などがあります。
漆喰の装飾
クメール様式のチェーディー(仏塔)の上部には、アユタヤ王朝時代の漆喰の装飾が残っており、できれば望遠レンズ付きのカメラかステンドグラスなどがあれば便利です。
特に大きいのは南側の壁面にある「ヤック(鬼の守護神)」で、残念ながら首が落とされており、1767年のビルマ(現在のミャンマー)による軍事侵攻によって破壊されています。
その他にも壁の装飾をはじめ、東の入口上部には小さな仏像なども残っており、見どころになっています。
「ワットランカ(Wat Langka)」の雰囲気は?
字幕表示を「オン」にすると遺跡の説明が流れます。
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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
「ワットランカ(Wat Langka)」への行き方
アユタヤ旧市街の東側にあり、国鉄アユタヤ駅からトゥクトゥクを利用するか、渡し船で旧市街に入ってからレンタルサイクルを借りるか、どちらの方法でも気軽に行くことができます。
渡し舟で旧市街に入ってから約700mほどの場所にありますので、レンタルサイクルの方が小回りが利いて便利だと思います。
近くには、以前、ご紹介した「ワットホーラッカン」や世界遺産「古都アユタヤ」の構成遺跡などもありますので、のんびりとレンタルサイクルかレンタルバイクで見て廻ると面白いと思います。
レンタルサイクルを利用する場合
国鉄アユタヤ駅から渡し舟を使って旧市街に入り、直ぐの場所にある「December House」というゲストハウスでレンタルサイクルを1日50バーツでレンタルします。
ここからアユタヤ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」を横切り、「Ho Rattanachai Rd(ホーラッタナチャイロード)」に入り、約600m直進すると運河が見えますので、右折して100mほどで右側に「ワットランカ(Wat Langka)」がみえます。
名称 | ワットランカ |
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名称(英) | Wat Langka |
営業時間 | – |
拝観料 | 0B |
住所 | Hua Ro, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 |
まとめ
アユタヤ旧市街の東側、運河沿いにある小さな遺跡「ワットランカ(Wat Langka)」をご紹介しました。クメール様式のチェーディー(仏塔)に残る漆喰のレリーフは美しく、当時の装飾技術の高さに関心しさせられること間違いなしです。
レンタルサイクルでも気軽に行ける場所にありますので、アユタヤに来られた際には、是非、立ち寄ってみて下さい。
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