先日、レンタルバイクを利用して、アユタヤ旧市街の北側にある遺跡群の廻り方を「北部編-1」として、ご紹介しました。「北部編-1」では、「ワットナープラメーン」をはじめ、「ワットジョンコム」や「ワットプラヤーメーン」など大きな建築物がある遺跡を中心にご案内しましたが、その他にもアユタヤ古典文学に縁のある遺跡やアユタヤ王朝の歴史的事件に関係する遺跡などがあり、見どころの多い地域でもあります。
今回も引き続きアユタヤ旧市街の島の外、北側にある遺跡の廻り方を「北部編-2」として、ご紹介します。
北部にあるアユタヤ遺跡のおすすめは?
今回の「北部編-2」で、ご紹介する遺跡はアユタヤ王朝やアユタヤ古典文学に関係する小さな遺跡が多いですが、場所的に近接していますので移動時間が非常に短く、短時間で幾つも遺跡を見ることができます。
アユタヤ旧市街の島の外、おすすめ遺跡をご紹介します。
1:ワットハッサダーワ(Wat Hasadavas)
第18代「チャクラパット王(1509~1569年)」の統治していたアユタヤ王朝とビルマ(現在のミャンマー)の間で起こった「白い象」を巡る戦争「第二次緬泰戦争」の和平条約締結が隣にある「ワットナープラメーン」とこの「ワットハッサダーワ」に挟まれた地域で行われたとアユタヤ王朝年代記には記載されています。
アユタヤ旧市街の北側、島の外にある「ワットハッサダーワ(Wat Hasadavas)」をご紹介しました。2つの異なるチェ…
2:ワットコークプラヤー(Wat Khok Phraya)
アユタヤ王朝の第2代と第5代の2度、王位についた「ラーメースワン王」が第4代の「トーンチャン王」を暗殺した場所といわれていますが、この伝承には諸説あるらしく、王位を降ろして強制的に出家させたとか、王に逆らった王族の処刑を「ワットコークプラヤー」で行ったといった、他の遺跡にはない血生臭い事件について名前がでてくる仏教寺院遺跡です。
遺跡周辺を住宅に囲まれているため、少し分かり難い場所にあり、さらに近隣住宅のゴミが散乱していますので、少し残念な印象のある遺跡でもあります。
ご紹介する「ワットコークプラヤー(Wat Khok Phraya)」はアユタヤ旧市街の北部に位置し、世界遺産「古都アユタ…
3:ワットタッカイ(Wat Ta Krai)
寺院が建立された正確な時期や理由は分かっていませんが、遺跡の発掘調査からアユタヤ王朝初期に作られたと考えられています。
1767年、ビルマ(現在のミャンマー)の軍事侵攻による王朝滅亡により、途絶えてしまったタイ古典文学の伝承物語「クンチャーン・クンペーン」のヒロインである「ワントーン」の葬儀を行った寺院として語り継がれており、一説には、この伝承物語はアユタヤ王朝時代にあった実話を基に作られたともいわれています。
「ワットタッカイ」は、タイ人の方であれば、誰でも知っているタイ古典文学の伝承物語「クンチャーン・クンペーン」に縁のあると…
4:ワット チュンター(Wat Choeng Tha)
クメール様式のチェーディー(仏塔)をはじめ、礼拝堂や小さな様式の異なるチェーディー(仏塔)、アユタヤ王朝時代から残る壁画など見どころが多く、今でもお坊さんが修行されている現存寺院でもあります。
アユタヤ王朝初期に建立されたと考えられており、貴重な壁画などを見ることのできるオススメの寺院です。
「ワット チュンター(Wat Choeng Tha)」は、チャオプラヤー川とパーサック川に囲まれたアユタヤ旧市街の島の外…
北部にあるアユタヤ遺跡への移動方法
トゥクトゥクを利用する場合
先にご紹介した3つの遺跡と現存寺院の4ヵ所は非常に近く移動距離も短いため、トゥクトゥクを利用する場合にはアユタヤ駅から2~3時間貸切って行くとお得です。
トゥクトゥクを貸切った場合の相場は1時間200バーツといったところです。
ただ観光が終わったら、100バーツほどチップは渡してあげて下さいね。
レンタルバイクを利用する場合
筆者がよくレンタルサイクルやバイクを借りる「December House」の場合、バイクをレンタルする時には、パスポートの原本を預けることになります。もしパスポートを所持していない場合、デポジットで3,000バーツが必要となりますので注意が必要です。
レンタルサイクルであれば、パスポートのコピーで大丈夫なのですがバイクは少し厳しくなっています。
ただアユタヤ駅前でレンタルバイクを借りる場合は、パスポートの原本は不要でしたが免許証などの身分証明書を預けることになります。
おすすめコース(2)の道順について
今回、ご紹介するコースは基本的には、先にご紹介した遺跡の順番通りに巡ると最も効率よく廻れますが、「北部編-2」の場合、遺跡が隣同士という感じになっており「北部編-1」でご紹介したよりも移動距離が短くて済みます。
この「北部編-2」の場合、移動距離が短すぎるため、トゥクトゥクで移動するよりもレンタルサイクルやレンタルバイクで廻ることをオススメします。
アユタヤ北部の遺跡への行き方(動画編)
先にご紹介した遺跡を、順番にレンタルバイクで、筆者が実際に移動した動画を作りましたので、移動時の参考にして下さい。
1:「December House」から「ワットハッサダーワ」への行き方
2:「ワットハッサダーワ」から「ワットコークプラヤー」への行き方
3:「ワットコークプラヤー」から「ワットタッカイ」への行き方
4:「ワットタッカイ」から「ワットチュンター」への行き方
字幕をONにすると、道順など説明が表示されます
「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
まとめ
アユタヤ旧市街の島の外、北側にある遺跡の廻り方とオススメ遺跡の第二弾をご紹介しました。アユタヤ北部だけでも多くの遺跡があり、ツアーでは分からない魅力が沢山ある都市でもあります。
個人旅行で訪れた際には、国際免許を取得して色々な遺跡廻りをしても面白いと思います。
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