ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)/ アユタヤ旧市街の中心部にありながら、地元の人しか知らない、イケメンがいる仏教寺院遺跡


    
「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」はアユタヤ旧市街の中心部、世界遺産「古都アユタヤ」の主要構成遺跡である「ワットマハタート」から東に200mほどの場所にあります。
 
筆者の知る限り、「ワットマハタート」にある菩提樹に包まれた仏頭と「プラサートナコンルアン」にある仏像の次にイケメンな仏頭が残されています。
 
今回は、アユタヤ旧市街中心部にありながら、殆どの方が知らない「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」をご紹介します。
     
   

「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」とは?

   

     
世界遺産「古都アユタヤ」の主要遺跡である「ワットマハタート」から東に約200mほどの場所に位置し、メインチェーディー(仏塔)と礼拝堂、周辺を囲むチェーディー(仏塔)で構成された仏教寺院遺跡です。 
 
この「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」は、「古都アユタヤ」を代表する遺跡である「ワットラチャブラナ」に秘められた、兄弟の悲しい物語に関係する寺院という伝承が残っています。
 
アユタヤ王朝第8代「サームプラヤー王」は王位継承を巡り、二人の兄「Chao Yi Phraya(チャオイープラヤー)」と「Chao Ai Phraya(チャオアイプラヤー)」と、戦象に乗って決闘をしますが、二人の兄が同士討ちとなり亡くなったことで王位についています。
 
「ワットラチャブラナ」は、その二人の兄を荼毘に付した場所に「ワームプラヤー王」によって1424年に建立されました。
 
この「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」は、兄「Chao Yi Phraya(チャオイープラヤー)」が準備を行い、ここから兄弟同士の決闘に出陣したといわれています。
 
ただ正確な資料が残っていないため、いつ、どんな理由で建立されたのかは、現在でも分かっていません。
 
遺跡調査によってアユタヤ王朝初期から中期に建立され、後期に修復、改修されたことが分かっています。
 
 

「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」の見どころは?

1:礼拝堂跡

    

   

   

   

   

    
寺院の正面である東側に位置するのが、礼拝堂跡で周辺をサブチェーディー(仏塔)で囲まれています。礼拝堂内部の左側には僧侶が、お経を読む祭壇があり、建物の屋根を支えていた柱の基礎が残っています。
   

    
また破壊された仏像が安置されており、大きな仏像だったことが分かります。
 

2:サブチェーディー(仏塔)

    

   

   

   

    
礼拝堂の周辺を囲むようにサブチェーディー(仏塔)が10基も配置されています。聖域を示す「セーマー」を配置していたとは考えら難い大きさとなり、これだけの数が揃っているということは、やはりアユタヤ王朝に関係していたからだと思います。
  
残念ながら、頂上部分は全て破壊され残っておらず、アユタヤ王朝時代の面影を見ることはできません。
  

安置された仏頭

    

   

   

   

       
礼拝堂の西側奥に、仏像が安置された祭壇があり、ここには大きな仏像の顔が残っています。「ワットマハタート」にある菩提樹に包まれた仏頭のお顔が一番美しいですが、この「ワットチャイヤプーム」の仏像のお顔も綺麗で、かなりのイケメンだと思います。
    
完全な形ではありませんが、一見の価値は十分にあります。
 

メインチェーディー(仏塔)

   

  

   

   

    
礼拝堂の西側に位置するのがスリランカ様式のメインチェーディー(仏塔)で、四角形の二段基礎の上に配置されており、東側にアーチ型の入口があります。内部を覗いてみましたが、コウモリの巣になっており、入らない方が無難だと思います。
    
     

「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」の雰囲気は?

   
    

   
         
字幕表示を「オン」にすると遺跡の説明が流れます。
     
   
   

  
   

【c】GoPro

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「タイ猫Yuwiのアユタヤ観光案内」の動画は「GoPro Hero7 Black」で撮影しています。
       
              

「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」への行き方

    

       
アユタヤ旧市街の中心部にあるため、トゥクトゥクで行くよりもレンタルサイクルを利用した方が、小回りが利いて便利だと思います。
 

レンタルサイクルを利用する場合

国鉄アユタヤ駅から渡し舟で旧市街に渡り、「December House」で1日50バーツでレンタルサイクルを借ります。
 
アユタヤ島の周回道路である「Uthong Rd(ウートンロード)」を横切り、「Ho Rattanachai Rd(ホーラッタナチャイロード)」を真っすぐ、西に進みます。他の遺跡に行くにも、この「Ho Rattanachai Rd」は交通量が少なく、1本道で迷わないためオススメです。
 
約1.1kmほど直進して「ワットマハタート」正面の交差点にでる少し手前の右側に、「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」はありますが、案内版も小さく見過ごしてしまう可能性がありますので、少し注意が必要です。
    
    

   
       

名称 ワットチャイヤプーム
名称(英) Wat Chaiyaphum
営業時間 なし
拝観料 なし
住所 Tha Wa Su Kri, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya, Chang Wat Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000

    
    

その他、豆知識

果物美味しい時期

以前にも少し、ご紹介しましたが4月~6月は果物が非常に甘く美味しい時期で、我が家でも市場でランブータンやパイナップル、ドリアンなどの果物を買ってくることが多々あります。
 
筆者も日本にいる時には知らなかったのですが、「果物の王様ドリアン」にも「チャニー」、「モントン」という2種類があり、ドリアンを初めて食べる方には「モントン」が甘くて、臭いも少なく食べ易いと思います。
 
屋台でドリアンを買うと、殻から剥いてくれますので、今回は動画でご紹介します。筆者が買ったのは小さなもので、190バーツでした。
 
 

   
         
字幕表示を「オン」にすると遺跡の説明が流れます。
      
 
  

まとめ

   

    
アユタヤ旧市街の中心部にありながら、地元の方しか、存在を知らない仏教寺院遺跡ですが、静かで厳かな雰囲気があり、落ち着いて観光できますのでオススメです。公園のように、日陰になるベンチもありますので、のんびりと「ワットチャイヤプーム(Wat Chaiyaphum)」で悠久の時を感じてみては如何でしょうか。
 
「ワットマハタート」から約200mほどの場所なので、是非、足を延ばして、イケメンの仏頭を見てみて下さい。
 
  
    





      
    
   

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